スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

2024-01-01から1年間の記事一覧

cloud クラウド  黒沢清監督  2024年  菅田将暉主演  窪田正孝他

前振りは結構複雑な映画のように宣伝していたが、そこまで複雑なものではなく、心理戦に持ち込むかと思えば残念ながら、普通にgunの撃ち合いというバイオレンス風の筋書きであった。息を潜めて菅田の運命を見守っていたが、その甲斐あってか、彼はこのきつい…

特集番組「氷川きよし」

テレビのステージで着ている服は光沢のある黒一色で、なぜかとても似合っていた。そうだ、このように人にぴったりの洋服をいまだかつて見たことはないかもだ。ロックスターもポップスターもなんかテキトーな 布をビラビラと繋ぎ合わせたような衣装だ。踊る若…

闇金サイハラさん   高橋メアリージュン主演

主演の高橋はまるでサイハラさんが取り憑いているように、演じていて、凄すぎる。「スタイル抜群」、目力最強といった具合か。その突き抜けたサイハラの人格が、奇抜で面白いので、ついつい見てしまう。二、三人ほどの部下を連れて街のあちこちを彷徨うサイ…

闇金 丑嶋 くん  山田孝之主演

こんな役やれたら病みつきになるでしょう。小さな闇金会社の社長の山田は社員数人であるが、かえって小回りがよく効いている。借金取り立ての時はチームワークででとりたててゆく。 えげつないストーリーだが、闇金とわかってお金を借りてるので、しょうがな…

Splash スプラッシュ   トムハンクス主演   1984年

結構昔の作品になるけど、トムハンクスの最初の頃の作品だという事で、初々しさもあるかも。 ハンクスの作品はほぼ見ているはずだが、こんな作品あったのかな。見てたかもだが、なぜだか記憶に残っていない。まあそんな作品であるからね。うつくしい人魚の娘…

審判  カフカ作

審判は少し長い物語風になっているが、カフカはこれに耐えてよく書いている。複雑な階段のような作りの作品で、裁判官はじめ登場人物がまるで夢のような人物ばかりで出来ている。現実味がないというか、メルヘンチックというか、しかしさもあらん、というよ…

変身  カフカ作

ある朝大きな虫になってよこたわっていた青年ザムザのことは、よく知られている。私ははじめ、キモいいも虫になったザムザの事をキモい野郎だから毛虫になったんだ、しょうがないことだよねとかたずけていたのだが、65歳を超えた頃から,違う見方になった。ザ…

Red one 2024 年   by Amazon

「レッドワン」とは赤い人サンタクロースさんである。セイントニコラスを発祥として、子供達にプレゼントを配るのだが、一晩で何億ものプレゼントをどうやって配るのかは、秘密になっていた。北極のどこかの極秘の場所にすむサンタクロースは実在していたと…

クライマッチョ  クリントイーストウッド  監督主演  2021年

メキシコでは若者の間で、ニワトリを戦わせてお金を取るゲームが流行っていた.馬の調教をして何十年の男イーストウッドは、社長の子供を連れ帰るべく、メキシコへ足を運ぶ。 その男の子はすっかり擦れてしまって、不良と一緒に、闘鶏に日々を費やして悲しみ…

ゴーティマーギボン   「ゴーティマーとカエルの呪い」

この話を見る様になったのは、本当は最初の最初の、シーズン1の蛙の呪いみたいな話だった。一度見て、 虜になってしまった。3人組が、何だかおもしろく。ノーマルストリートの町のあるおばさんが、助けて欲しいと言ってくる。行ってみると、おばさん曰く、縁…

グラン トリノ  2009年  クリントイーストウッド 監督主演

フォード車であるグラン・トリノは、名車であるらしく、この車を欲しがる人々も多い。退役軍人のクリントは、頑固一徹のまさに軍人を彷彿とさせる男であるが、姿勢は真っ直ぐでシャキッとしていて一人暮らしの老人といった具合だ。ベッドタウンの小さな家と…

ノートルダムのせむし男 映画  1939年  ビクトル ユーゴー1802−1885ねん

これはいわゆるゴシック小説と言われるもので、幻想的 悪魔的 廃退的といった趣が強調された小説である。よく知られた、ジギルとハイドなどもその類である。この作品はその頃のヨーロッパのパリでの出来事を通して、その頃の社会的情勢を含み庶民らの生活の…

歌舞伎  「俊寛」  中村勘九郎  主演  2024年   硫黄島  (近松門左衛門 原作)

硫黄の煙が噴き出す鹿児島県の硫黄島で俊寛を演じた中村勘九郎たち。亡き父への追善にと息子たちが波打つ海のそばで演じる。舞台が本物の海をあしらってのものであり、なかなかのものだった。僧都の俊寛は長男の勘九郎が力演していた。確かな演技力に支えら…

モアナと伝説の海  

この映画をは最初の場面をよくみておかないと、なぜか、後に続くストーリーが浮いて見えてしまうという困ったことが起こる。何やらモアナが住む島は豊かな果物や海の幸に恵まれていた.だがモアイという暴れん坊の神が、この島の海に棲む命の女神の心を盗ん…

モンドリアンという画家  (名画を見る目  高階秀爾 の本を読んで)

1900年はじめに活躍したモンドリアンはキューブリズムの王様だ。多くの若い画家たちはパリに集まってきていた。彼は幾何学のような絵を作った.初めは抽象絵画であったものも結局はとことん突き詰めれば数学的幾何学で、線となってゆくことをつきとめた…

サンセット大通り    1951年  ビリーワイルダー

白黒の懐かしい映画であるが、トランプ大統領もよく観ていたと聞いたので、改めて再度見てみた。 盛りを過ぎた過去の有名女優と、若い脚本家の話.脚本家は若く貧しく借金とりに追われる様な生活をしていて、偶然に女優の大邸宅に迷い込んでしまう。女優は精…

トランプ帝国、ストランプショー

この様な彼の映画が数本出ている.プレジデントトランプの生い立ちから、最近の事までだが、彼は若いときから負けず嫌いで、また「手に負えない」若造であった。父親は手を焼いて彼をミリタリースクールに入学させてしまった.今までの様に自由にできない軍…

NHK スペシャル  8000メートル全座登頂 写真家 石川直樹の記録

石川直樹ははじめは世界放浪の旅に出ていたのだったが、出会ったものを記録し残すためにも、写真を撮ろうと思ったのだそうだ。 私が惹かれたのは、登山がまさに、悟りに至るための苦行の様に思えたからだ。もう一つは、空気の薄い数千メートルというところで…

賢者の愛  中山美穂  流星 涼   高岡早紀  他    (山田詠美 原作)

久々に中山美穂のドラマを見た.ミステリー風のチョット怖いドラマだったが、うまくスパイスが調合されたエスニックサラダの様な雰囲気で、豪華にも場所は海の見える高台の別荘あたりが舞台だ。 庶民からちょっと離れた上位クラスで暮らす中山たちは、周囲の…

父のセザンヌ 

ある日ちょっと嬉しそうに巻いた紙を持って帰って来た父であった。「コレは、ヨーロッパの方の有名な画家の絵だから、ようみてみんしゃい」と言って、リンゴやミカンがテーブルにのった絵画を私達家族に見せたのだ。5歳ぐらいの子供にとっては特別感動のない…

ジャンヌ  2011年  

ジャンヌダルクの映画である.この様に幾度か、リニューアルされて映画化されてゆくジャンヌダルクの神話の様なお話。大天使ミカエルと話したという幼い少女は、少数の村の兵たちに守られて、お城に着く。 お城では王様が偽物を王座において、王は家臣らの中…

西洋美術史  高階秀爾 著

解説文は短いが、古代のアルタミラやらエジプト時代などの絵画などから始まっている.絵柄は顔の向きと体の向きが側面と正面とになっているのにはそれらのもの一番強い印象が脳裏に強く記憶され、例えば獲物などの動物は食料など生きるために必須であったた…

ジャンヌ ダルク  絵画  「歴史のなかの女たち  高階秀爾さく」より

こんな絵画があったのか、アングルという画家が描いたえである。オルレアンの少女という一階の羊飼いの少女がいた.ジャンヌダルクとは知られた名である。それが神の声を聞いて、イギリスからフランスを取り戻そうとする戦いに身を投じていく話だ。だがコレ…

マリーアントワネットの生涯 1938年 (米)

フランス語かと思いきや、ベタベタのイングリッシュであった。アメリカ作品であるので当然だが。この様な古い映画を見たのも、この間亡くなった高階秀爾の本 歴史のなかの女たち というのを読んだからであった。有名すぎるマリーアントワネットというフラン…

Planet of the Apes 猿の惑星  2001年  ティムバートン監督

ape (エイプ)というのは猿の事なのね。monkeyじゃいけないのね。霊長類に近い類人猿とでもいうのか。 確かにこの映画の主役はチンパンジーやら、時々ゴリラと言ったもので成り立っている.どうやら未来の国へ来てしまったお兄さん、変な猿だらけの星に宇宙船…

猿の惑星   創世記 ジェネシス2011年

サルワクとよく言っているほど、猿の惑星が好きだったのに、戦争を描いたのを観て以来チョット引いてしまった。 だがこの創世記はそう言った過去のものを払拭した出来栄えであった.久々に見たせいだろうか?まあまあ 猿が出てきてある薬の試験にされた。ア…

高階秀爾 本の個人的予想 2024年 

タカシナという人が亡くなった。今まで彼の名も知らなかった私だが、新聞に「みうらまさし」さんのコメントが載っていて、読んでみると、なんだかすごい人だとわかってきた。みうらは かつて「ユリイカ」「現代思想」の編集をやって、編集長を経て、文芸評論…

梅津かずお   まんが  個人的感想

やはり、この人、亡くなっていたのか、不思議な感である.冥界と行き来しているかのような名作をたくさん描いた彼であった。彼がいなくなったと言うことは、人間誰でも死ぬんだなと言う思いがしたんだ。 彼は、真面目なのかふざけているのか、どちらとも取れ…

ミッシング  2014年  吉田惠輔 監督     石原さとみ主演  青木崇高  森優作    中村倫也   他

最初は石原の連続ドラマかいなと思っていたが、これは一本の映画であった。 ある夜習い事にいっていた女の子が行方不明になった。平凡な普通の家の子である。何故、この子が誘拐されたのか、されなければならなかったのか。見ている側もホント腹たってくるん…

全裸監督  2019年  山田孝之  森田みさと(希智) 他

ちゅらさん再放送で10代ぐらいの山田くんははまだまだ可愛い少年。だが、この映画では、しゃーないから覚悟を決めて裸で勝負をかける。何がしたいの、どうしてほしいの?どうすれば満足するんだ。ウオーターボーイズの時から裸で、それからジョージアコーヒ…