主演の高橋はまるでサイハラさんが取り憑いているように、演じていて、凄すぎる。「スタイル抜群」、目力最強といった具合か。その突き抜けたサイハラの人格が、奇抜で面白いので、ついつい見てしまう。二、三人ほどの部下を連れて街のあちこちを彷徨うサイハラ女史。元暴走族のリーダーとかいって、過酷なな体罰を課す闇金業者だ。彼女の行き付けは、やはり暴走族上がりの男で、ラーメン屋を出している奴のところだった。コイツに金を貸しているらしくて、しつこくラーメンを食べに来ては睨みを効かすので、ラーメン屋のアイザワは、彼女にペコペコしている。彼女を極端に恐れているらしい。しかし最後は彼女に救われる。
アイザワの妻は一緒に店を切り盛りしているが、私の嫌いだった木南(キナミ) はるかという女優であった。パンが好きで、世界のおいしいパンを探す旅の番組をしていた時見ていたが、何故かとてもイラついてしまう女優だった。兎に角生意気な顔つきと常に上から目線なのが気に食わなかった。
聞けば、この女、玉木宏をゲットして結婚したと知って あ、やはりな!コイツに玉木は落とされ騙されたのかと感じた。だが、このドラマではラーメン屋の貧しい主婦として健気にやっていて、あのキツイ性格が上手く演技に役立っていたので驚いた。いろいろな面でこの人は運のいい女優だと思った。
地下アイドルに入れ込みすぎたり、一般の妻でも風俗に落ちて借金までする女、金が絶対に必要な街のヤクザの親分たち、サイハラの付き合いは、最低な奴らばかりであり、その最低な奴らの汚い謀にハメられたりするも、女の底力か、サイハラは何度も蘇ってくるのである。故に皆が恐れ、嫌うのであった。
こんな風に生きられたらいいのにと、思えてしまうサイハラ、イコール高橋メアリージュンであった。