久々に中山美穂のドラマを見た.ミステリー風のチョット怖いドラマだったが、うまくスパイスが調合されたエスニックサラダの様な雰囲気で、豪華にも場所は海の見える高台の別荘あたりが舞台だ。
庶民からちょっと離れた上位クラスで暮らす中山たちは、周囲の大人達は大抵 文筆家という文化人達であった。
原作は山田詠美で、人の心の奥に潜む邪悪な欲望がいかに人々の人生を大きく変形させてしまうかという事を作品で高らかに謳っている。この作家は何というか変わった人であろうか。
流星 涼というノッポの男が何故か不思議な雰囲気を出している.この俳優は大河光る君でも道長の近くで重要な役を演じるとされている。
高岡の毒を含む無邪気な行動に振り回されて破滅する大人達.高岡は中山の親友という事であるが、こういう事は事実本当にある事だろうと思うし、実際怖いくらい現実に近い事でもある.親友ヅラの恐ろしい毒女は多分ゴロゴロしているだろう。
そういう反省も含めて、この山田詠美の皮肉な題名のドラマを一気見してしまったスッポコであった。
山田の本も読んだ事はないし、桐野夏生という作家の本はまだ一度も読んだ事はないが、これ以上暗くなりたくないので、よっぽどの事でもなければ桐野の本は読まぬであろう。
十一月(霜月)とは言っても何処かモヤモヤとした不安定な気候に振り回されて体調まで崩しそうな毎日が続く。