2020-01-01から1年間の記事一覧
両親と妹を失った大学生のダニーは、同じゼミの仲間らとフィンランドに行く事になる。 最初から普通でない出だしであるし、なにか難しい映画といった印象があった。 こいつは、「社会的問題作」である。 わからない人には分からないという映画ですから、置い…
どんな小さな庭にも大きな庭にも、そこに住み、折りに触れてそぞろ歩き、服の裾が、草や、ツツジの葉さきに擦れて見なければ、良いも悪いも分からないではないか。 ただ突然やってきて、泊り、お膳を食べるなんて、庭がかわいそうっていうか、本末転倒である…
この三人が、この雅な庭についてそれぞれ語る三遍。 ここは御所の中の洞泉御所(とうせんごしょ)という場所に、洲浜という所がある。琵琶湖の水が流れてくる池なのだが、清らかで美しい。 浜には、周囲一面に黒い球石がズラリと並べられ、乱れることはない。 …
1965年版の自伝を著作権なんちゃらによって、2020年版にして出した本。 先ず、1ページめから、泥水を飲むような人生と書いた。ただその頃の道頓堀は水清く、澄んでいたという。 8歳でおちょやんとして弁当屋の下働き、それは大人でも音を上げるようなきつい…
一文字家の当主の一文字秀虎と三人の息子達。リア王のカバーだとか言う触れ込みであった。 原作を読むのをサボったためか、何かとっつきにくい、登場人物も少し多いので、こんがらがることになった。 人物がわからないと、筋もわからなくなるので、おもしろ…
ー7年後のオリンピック、どうなってるかなあ、と書いてあって、あらまあ!と思った次第。 彼は、その時、オリンピックが、こんなことになっていることを知る由もなかった。 でも元々ヨーロッパという風土で始まった殺し合いというか、命をかけた競技だった可…
スッポコがまだ2才の幼児の頃かあ、全く知らなかったな。 面白い娯楽映画としてこんなものがつくられていたとはね。 マクベスのリメイク、戦の帰りに森に迷い込む。そこで出会った魔女か、山姥か、妖怪かと言った老婆に出会う。彼女は糸取りをしながら、予…
1963ねんにノーベル賞をもらったゴールディングの代表作、「蝿の王」この変わった題名は記憶に残る。映画化もされてきたイギリスの有名な小説である。この映もう30ねん前ってことは、ちょい過去ですね あったかいバナナの実る無人島に遭難した少年達20人ほど…
カトリーヌ・ドヌーヴ主演 ジュリエットビノシユが娘役である。わたしゃこの二人の女優の対決バトルのことか思ったら、 母と娘の役であったとは!ね。 この母と娘の間には昔から確執が存在していたー常に冷ややかで皮肉な表情で母に接するむすめのビノシュ。…
純粋に服を愛し、純粋に人を愛した という題名でした。語りは元木雅弘で当たり。 でもこの高田賢三のこと書くのコレで3回目なんです。てへ。 関係者のデザインナーやら、一緒に働いたスタッフ、長きにわたる友人たちのインタビュー。 ジャンポールゴルティ…
深い森や、深い入江の色調が効いた北欧の映画となっている。森や川の美しい映像。シンプルな出だしに何故か、すぐに惹きつけられる映画である。 森の豊かな街に生きる奇形の人々。女は税関で働き、生活費を稼ぐ。鼻が犬のように効くので、お酒、ドラッグなど…
ゲーテ26歳の頃の作品。後にベートーベンもこの演劇について「エグモント」という楽曲を作っている。実在の伯爵エグモントの悲劇的人生だ。ゲーテは史料を読み込み史実をいいように脚色している。当たり前か。 エグモントは、快活で、心根も良く、市民の誰…
悲しくて心が曇っている日、こんなコメディーは、心を明るくしてくれる。一時的にも。 あほくさい映画でも、見ていれば、気が晴れるよ。 この変な題名、蟹さんの白い泡のことでしょうね。よくもまあ。 アマンダは美人さんだがお客の来ない小さなレストランで…
なんと言っても浪花千栄子の演技が見たくて、祇園囃子を見たんだ。この時代、まだスッポコも生まれていないね。白黒のフィルムです。 なんか悲しい話よね。京都の色街で、舞妓になったばかりの若尾と、その面倒を見て可愛がる姉貴ぶんの小暮。二人で旦那を取…
今朝ドラのオチョやんこと、浪速千栄子の短い伝記ですわ。 花菱アチャコと公開ラジオ番組「お父さんはお人よし」で、人気を博した。12人の子供を育てる母親役だった。浪花千栄子の独特の大阪弁は、一つの立派な文化といえるものだろう。 だれも真似のできな…
何を知ろうとして読むのか。そうだね。川端康成がノーベル賞を取った一年も前より、森田必勝らを含む100人の青年の民間兵士団を結成していたのだ。なんと準備が良いことだろう。もし、自分が負けた時は、すぐにでも決起ができる様にか。 全共闘は警察らによ…
インテリアの仕事の母親には、幸せそうに見える家庭があり、3人の娘もいた。。この母親イブは、とても完璧主義で、冷たい感じさえすることがあった。長女は詩人、次女はコマーシャルの会社、三女は女優と、皆がそれぞれに生きているが、 やはり完璧なな幸せ…
退屈せずに最後まで見れる映画。アシュリング・ウオルシュ監督(カナダ) ある障害者の女性が、家を出て、ある家に家政婦として入ることになる。 それは漁師の独身者の家、でも野宿するよりはマシ。 漁師は、何だかとてもハンサムなイーサン ホーク。ワクワク…
イーストウッドと、シーゲル監督、このコンビで面白い作品になっている。 サンフランシスコ沖に浮かぶアルカトラズ監獄は、絶対に脱獄できない監獄として有名だった。 そこはならず者のたまり場であり、厳しい見張りが二十四時間付いていた。 イーストウッド…
松嶋菜々子の司会で進行する番組。いまではMCと言うのか。 ところで今回は、あの苦手な三島由紀夫についてである。この人は妻子もあったのだが、芸術家らしく、家族など顧みずに、非常に薄っぺらな理屈から天皇を持ち上げて自決した人だ。 1970年 11月…
インドのある貧しい村で、1人の男が毎日インドの神に祈りを捧げている。確か異教の神の姿ヒンデゥー教の神かしら。彼には数学の素晴らしい才能があり、それを使って、生計を立て、家族を養おうと思っている。母と、妻がいた。 ませているね。ラマヌジャンと…
事故で死にそうになっている妻が、突然夫の前に現れたーこれは良い知らせか、悪い知らせか。 配役も結構良かったと思うし、ストーリーも分かり易かったかな。スッポコにはこの程度の映画がちょうど良いのかも。 奥さんも綺麗な女優だったと思うし、夫は、平…
1994年、この事件は始まった。南アフリカの共和国に住むアリソンは27歳であった。ある夏家の駐車場で拉致され、森の奥で惨殺され身体中を切り裂かれた。 首は繋がっておらず、腸は飛び出して足の上に落ちていた。ただ動脈は、何処も傷ついていなかったた…
吉永の映画の中でも抜きん出て、面白い作品かと思う。世の中もやっと安定してきたが1964年といえば、学歴時代、また高度成長の真只中であった。だが、何処かしら不穏な気持ちがして、落ち着いて暮らせない気がする時代であった。プレマチュアな時代だった。 …
アメリカの人気ポルノスターにも会い、運営会社にもいくつか行ってルポをする。 彼らは、まず平然と仕事と割り切っているようだ。だが結婚して家庭を持ってと「カタギ」になりたい夢も持っている。やはりやばい仕事ではある。 監督はクスリを常時持っていて…
広い敷地に大きな檻を何個ももつ巨大動物園のような飼育施設がある。タイガーだけでも1400頭以上もいるーなぜこのように多くの虎が必要なのかと問うセロー。 ここの主人は警官上がりの変わった男だ。スタッフも何人かいて、掃除、移動、イベントの全てをやっ…
ノーベル賞に輝いた作家の夫、その陰で文学的才能を捧げた妻のゴーストライター。 賞を貰ったのは夫だが、その本を書いてきたのは事実上妻だった。 夫婦関係も40年も経てば、夫も耄碌、妻も老婆の組合せだ。 この映画、見ていてもキミが悪い。老醜は、晴天の…
どうでもよいのだろうが、あたらしい喫茶店に行きました。室内はそんなに広くはないが、喫茶としてはまあ、成り立つぐらいは充分にある。そしてテーブルは、少なめでよかった。 ただ、キッチンが結構オープンで、そのためなのか、作っているメニューの匂いが…
ぐっと昔の映画だが、あの頃は流行ったらしい。そう思って見たが、ラストの意味が不明だった。 帰ってくると言って喜ぶ女の前で、タクシーに乗って去ってゆく男。どういう意味なのか。 主演のドレイファスという名字も覚えにくいわよね。彼は有名な俳優です…
Louis Theroux extremely love-autism ルイス セローはイギリスのジャーナリストという触れ込みだ。 イギリス人らしく、どんな奇怪なことにも首を突っ込んで、紳士のような顔をして、平気で人の家で取材するのだ。職業とはいえエゲツナイことである。だが取…