スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

押井 守  「世界の半分を怒らせる」  2015年

ー7年後のオリンピック、どうなってるかなあ、と書いてあって、あらまあ!と思った次第。f:id:dekochanya:20201221094931j:image

 

彼は、その時、オリンピックが、こんなことになっていることを知る由もなかった。

でも元々ヨーロッパという風土で始まった殺し合いというか、命をかけた競技だった可能性もあるのじゃないの?肉食人種は激しいから。まあ、確かに、競争のヒートアップが凄いので、犠牲者も出るだろうし八百長だってあり得るこの頃である。金メダルを取るために、スポーツをするのは間違いじゃないの?ということを言っておる。  しかし、オリンピック、大変なことになりました…。

 

あと、野球選手のイチローについても述べていて、コレは当たりだと思う。不思議なスポーツマン、イチローさん。

コマーシャルに出たり、いろいろ活動しているイチローについて、私も、なにか腑に落ちない人間であるという思いが強かったのだ。

成功して勝組のイチローは、淡々と野球に取り組み、ただ野球がしたかった、野球が楽しいんだという気持ちを職業にした職人の様な人、と認識している。。コレで私もスッキリしたわ。

 

是枝監督のそして誰もしらない、そして父になる、万引家族などでカンヌで賞を貰った彼のこと。

是枝は、元からカンヌの監督という流れであったらしい。コネが違うコネがね、っと。

押井は惜しくも受賞とはならなかった。悔し紛れでいうのじゃないが、と悔しそうでもある。

ま、いいじゃん、押尾くん、是枝監督の映画がどう評価されようが、スッポコは評価してない。こと万引きに至っては、くだらんよ。

忘れられる映画だと思うよ。f:id:dekochanya:20201221000540j:image

 

 

ノーベル賞についても、辛口だ。

元々、炭鉱堀のために発明したダイナマイトだ。不安定だったニトログリセリンを使える様にした偉人だ。その後戦争で、ドカドカ使われて、多くの人命が損なわれた。だが、それは、予め、考えられうることであった。現在では炭鉱も日本では多くが廃坑された。

こういうトンチンカンが、考え出したノーベル賞、いいのか悪いのか。文明が発展していく事はいいのか悪いのか、という観点からも見て、なんか、だんだん命が縮まってゆく様な気がするけどなあ…。

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最近、スッポコの時計の針の速度が、何倍速にもなってきている様な気がするーもちろん歳もとってきた、だが、それにしてもだ。

世の中どんどん真っ黒い濁流が流れていて、今ではそれに巻かれそうな日々を過ごしている。

思い返せば、子供の頃は、すぐ隣に流れている濁流のことは全く気付かず、のんびりと、時代を過ごしていたものの、自分のすぐ脇には、泥水が、ゴーゴーと逆巻いていたんだね。他の子供は、コレを知っていたが、無知に覆われたワタシは気がつく事もなかったのだ。順調な子供時代と、怒涛の狂風の青春時代…。疑惑、妄想にまみれた老年時代だ。

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ぶつぶつと呟く押井守くんはpush  and  saveという名前で、結構バランスが取れてるのね。

うる星やつらイノセンス  攻殻機動隊など監督。  攻殻ーについてはなんか恥ずかしくて観る勇気が出ません。業界のツライ裏側のことを知りすぎている彼である。

スカイクローラでは、よほど自信を持ってスタッフらも含めて賞を待っていたのかもしれないが、惜しくも外されてしまった。

どこの世界もコネと金で出来上がっているとしか言いようがないーつまり、人類、蜂の巣だらけって言うことだ。みんな我慢しているんだ。元気出せよ。

 

 

世界の半分を怒らせる (幻冬舎文庫)

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  • 作者:押井 守
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: 文庫