2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
両親と妹を失った大学生のダニーは、同じゼミの仲間らとフィンランドに行く事になる。 最初から普通でない出だしであるし、なにか難しい映画といった印象があった。 こいつは、「社会的問題作」である。 わからない人には分からないという映画ですから、置い…
どんな小さな庭にも大きな庭にも、そこに住み、折りに触れてそぞろ歩き、服の裾が、草や、ツツジの葉さきに擦れて見なければ、良いも悪いも分からないではないか。 ただ突然やってきて、泊り、お膳を食べるなんて、庭がかわいそうっていうか、本末転倒である…
この三人が、この雅な庭についてそれぞれ語る三遍。 ここは御所の中の洞泉御所(とうせんごしょ)という場所に、洲浜という所がある。琵琶湖の水が流れてくる池なのだが、清らかで美しい。 浜には、周囲一面に黒い球石がズラリと並べられ、乱れることはない。 …
1965年版の自伝を著作権なんちゃらによって、2020年版にして出した本。 先ず、1ページめから、泥水を飲むような人生と書いた。ただその頃の道頓堀は水清く、澄んでいたという。 8歳でおちょやんとして弁当屋の下働き、それは大人でも音を上げるようなきつい…
一文字家の当主の一文字秀虎と三人の息子達。リア王のカバーだとか言う触れ込みであった。 原作を読むのをサボったためか、何かとっつきにくい、登場人物も少し多いので、こんがらがることになった。 人物がわからないと、筋もわからなくなるので、おもしろ…
ー7年後のオリンピック、どうなってるかなあ、と書いてあって、あらまあ!と思った次第。 彼は、その時、オリンピックが、こんなことになっていることを知る由もなかった。 でも元々ヨーロッパという風土で始まった殺し合いというか、命をかけた競技だった可…
スッポコがまだ2才の幼児の頃かあ、全く知らなかったな。 面白い娯楽映画としてこんなものがつくられていたとはね。 マクベスのリメイク、戦の帰りに森に迷い込む。そこで出会った魔女か、山姥か、妖怪かと言った老婆に出会う。彼女は糸取りをしながら、予…
1963ねんにノーベル賞をもらったゴールディングの代表作、「蝿の王」この変わった題名は記憶に残る。映画化もされてきたイギリスの有名な小説である。この映もう30ねん前ってことは、ちょい過去ですね あったかいバナナの実る無人島に遭難した少年達20人ほど…
カトリーヌ・ドヌーヴ主演 ジュリエットビノシユが娘役である。わたしゃこの二人の女優の対決バトルのことか思ったら、 母と娘の役であったとは!ね。 この母と娘の間には昔から確執が存在していたー常に冷ややかで皮肉な表情で母に接するむすめのビノシュ。…
純粋に服を愛し、純粋に人を愛した という題名でした。語りは元木雅弘で当たり。 でもこの高田賢三のこと書くのコレで3回目なんです。てへ。 関係者のデザインナーやら、一緒に働いたスタッフ、長きにわたる友人たちのインタビュー。 ジャンポールゴルティ…
深い森や、深い入江の色調が効いた北欧の映画となっている。森や川の美しい映像。シンプルな出だしに何故か、すぐに惹きつけられる映画である。 森の豊かな街に生きる奇形の人々。女は税関で働き、生活費を稼ぐ。鼻が犬のように効くので、お酒、ドラッグなど…
ゲーテ26歳の頃の作品。後にベートーベンもこの演劇について「エグモント」という楽曲を作っている。実在の伯爵エグモントの悲劇的人生だ。ゲーテは史料を読み込み史実をいいように脚色している。当たり前か。 エグモントは、快活で、心根も良く、市民の誰…
悲しくて心が曇っている日、こんなコメディーは、心を明るくしてくれる。一時的にも。 あほくさい映画でも、見ていれば、気が晴れるよ。 この変な題名、蟹さんの白い泡のことでしょうね。よくもまあ。 アマンダは美人さんだがお客の来ない小さなレストランで…
なんと言っても浪花千栄子の演技が見たくて、祇園囃子を見たんだ。この時代、まだスッポコも生まれていないね。白黒のフィルムです。 なんか悲しい話よね。京都の色街で、舞妓になったばかりの若尾と、その面倒を見て可愛がる姉貴ぶんの小暮。二人で旦那を取…
今朝ドラのオチョやんこと、浪速千栄子の短い伝記ですわ。 花菱アチャコと公開ラジオ番組「お父さんはお人よし」で、人気を博した。12人の子供を育てる母親役だった。浪花千栄子の独特の大阪弁は、一つの立派な文化といえるものだろう。 だれも真似のできな…
何を知ろうとして読むのか。そうだね。川端康成がノーベル賞を取った一年も前より、森田必勝らを含む100人の青年の民間兵士団を結成していたのだ。なんと準備が良いことだろう。もし、自分が負けた時は、すぐにでも決起ができる様にか。 全共闘は警察らによ…
インテリアの仕事の母親には、幸せそうに見える家庭があり、3人の娘もいた。。この母親イブは、とても完璧主義で、冷たい感じさえすることがあった。長女は詩人、次女はコマーシャルの会社、三女は女優と、皆がそれぞれに生きているが、 やはり完璧なな幸せ…