アメリカの人気ポルノスターにも会い、運営会社にもいくつか行ってルポをする。
彼らは、まず平然と仕事と割り切っているようだ。だが結婚して家庭を持ってと「カタギ」になりたい夢も持っている。やはりやばい仕事ではある。
監督はクスリを常時持っていて、俳優に飲ませている。二十代前半の若者が多い。
セローはちょっと目のやり場に困っているようであった。裸の男女がうろうろしている現場である。
一緒に撮影をしても男女の仲にはならないという。肉体を見せる仕事は微に入り細に入り難しいものだという。
人気があった俳優でも、突然自殺するものが多いそうだ。病気もうつるだろうし。金銭的な事も原因になっているらしい。
ポルノの無料動画が出るようになって、せっかく映画をとってもお金にならないことが多くなった。
この業界は廃れつつあるのだ。会社に契約した俳優たちもほぼ失業状態である。
なぜこんな業界をセローは取材したのかって、やはりキワモノを見たいという要求が先走ったのだろう。