スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ダンケルク 2017年 クリストファー ノーラン監督

フランス北部の海岸沿いにある都市ダンケルクでの戦争映画。

ノーランといえば、インターステラーなどの傑作をつくってきた信頼のブランドだ。

 

この映画は、音楽が良かったと思う。

あとは、まじめに見てなかったので、なにもわからないのだが、音楽だけは聞こえていた。

 

ミスタードーソンというのは、マークライアンスという俳優。

個人の商船を操縦して、イギリス軍の救助にあたった英雄のような庶民である。

船の操縦に長けた、老練で冷静な判断が冴える。

この人は、スピルバーグのブリッジオブスパイで、スパイ役をしていた。

 

あとは、特筆するようなことはなく、厳しい寒さの中で、海に漂いながら敵と戦うという、

とても不快な状態が続くのである。

味方の船が来るのを待つ、長い長い行列を作る兵隊たちの足元も、海の水に浸されている。

いつまでもいつまでも待っている。ここはもうドイツ軍の手に落ちた地域であったのだが。

 

敵に狙われた船は見捨てろという号令が聞こえるが、これは極寒の海に飛び込めという合図であり、どちらにしても助からないのだ。負け戦だからこそ負の連鎖が止まらないのだ。

 

ヨーロッパとイギリスは意外にも近いために、容易にドイツ軍がイギリスに侵入してくる可能性があった。場所はフランスのダンケルク海岸。ここを守らねば、敵はイギリスに上陸してしまい、本当の意味で国がなくなるのだ。なんとしても、阻止せねば。

 

上空では、燃料切れの戦闘機が、浜辺に着陸したのだが、敵兵に囲まれて、捕虜になった。

捕まる前に、飛行機が敵のものにならぬように、爆破してしまう。

着陸できて助かったと思ったのに、ひどいなあ。

 

負け戦であったのだが、負けるが勝ちということもある。