スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

光る 君へ  2024年  大河ドラマ

源氏物語の作者紫式部と聞いただけで、うへー、コレは見んじゃろー!と宣言していたが、たまたま暇で見てしまった再放送でハマった感は深めだ。

1200年ほど前の物語だと言うが、今時1000年などというのは短い気がするー何故って、100歳の人が10人もいれば、1000だからだ。今時100歳のめでたい人ってゴロゴロいそうだし。

 

まひろという幼い時の式部はとても可愛い女の子が懸命に演じていたーいや演じるはずだ。なぜって初回早々母親が 荒くれ者の藤原家の若者、藤原道兼に殺されてしまうからだった。道兼はもう1人の主人公藤原道長の兄である。

父親の漢文学者の岸本五郎は、なかなか官位が貰えず、家族の生活も貧しかった。

やっと得た官職は、妻を殺した若者の父親からもらったものであったー妻の死は病死としようと決心する。

父は宮支えでは、漢学の家庭教師を命じられていたのだが、自分より位の高い若者から足蹴りされたり変顔されたりと、あらぬ虐待を受けていた。

コレも現代の若者の様相そのままと見えて、興味深い。今の若者は荒れている人が多いのではと思う。勝手な想像ではあるが、世間にも終末感が見え隠れする現代。僅かの人々が生き延びてはいるようだが。今生き延びれる人たちは何があってもずっと生き延びて行ける人種、新人種だと思える。

安倍晴明も出演して、ユースケサンタマリアがとぼけた晴明を演じて周囲をケムにまく。縁起担ぎや占いやおまじないが政治でも重宝されていた時代であった。

 

中国のある皇帝の元へ大臣が鹿を献上したーコレは馬でございます。というと、皆がコレは馬だと声を揃えた。ただ1人、コレは鹿でございますと、本当のことを言った家来がいた。

真実を言ったこの家来は殺された。殺された。この逸話を幼いマヒロが語る。

これが「馬鹿」という言葉の始まりであるーと、幼いマヒロが若きの道長に整然と説明する。

 

だがこの道長の兄が彼女の母親を斬殺したのであるからなあ…。

歴史上の流れがピンと来ない皆々様、そしてこの私、ついて行けるのでしょうか。

ただ、源氏物語は、やっぱり日本の誇るべき文化遺産であるーあの時代の女性達は身分が低かったのであろうが、モノともせずに、筆と教養でそれを克服したのである。その茨の道を思うと、どれ程の努力と忍耐が必要であったかとため息がつく。アンと花子の主演を務めた 吉髙由里子にとっても相当なことになるのかも。

紫式部は、マジで頭の冴えた女性だったのですね!