スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

パヒューム  ある人殺しの物語

コレは、なんですな、つまり、あれ、いやコレ。香水にまつわる忌まわしい物語だね。

皆が夢中になるが、高価で中々手に入らない香水だ。誰もが好みの良いものを得ようとするのだが、

いつも迷ってしまって結局買わずじまい。

この話、上品でもなんでもなく、何か怖いぐらい下層階級の中で生まれた主人公グルヌイという少年。

グルヌイユって(ぬいぐるみ)とよく似てる。

問題はこの映画がわたしゃ嫌いってこと。

見たことがあるんだ。ものすごい大きな期待を持って、観たのに、みたのにね、あらゆる面で裏切られたと思える映画だった。汚すぎる作り、なんの感動も排除した終わり方であった。

香水世界を揺るがす様な出来事なのにー何故ここまで汚れ堕ちたのかしらね。

香水大好きなのに、何故かしら、立派な物は買えないし、とりあえず、コンビ二の安物かハーブエッセンスでまぎらしている。

ハーブエッセンスであれば、やはりダントツ、紫のハーブ、えっと、ラベンダーが、オールマイティでしょ。優しい香りが外出にもいいですね。

 

本で読めば、コレは、とてもよく売れた本らしいです。一躍有名作家となったパトリック ジュースキントで、翻訳は、かの池内紀(オサム)である。池内は、よくこの長編やったよね。

とても変わった少年で、いつも運良く生き延びてゆく彼。ただ彼の身体からは、一切の匂いがしないという不思議な特徴があった。パリ、いやヨーロッパ中が、王侯や貴族たちが、夢中になり、有頂天になり、あらゆる苦を忘れさせてくれる香りを持った香水がそこにはあった。彼が作ったものだった。

このようなふうで彼は孤高の調香師であった。

最終的には、彼はこの世から消えていくが、なんとも忌まわしく、気だるく、この暑さの中で、やりきれない不快感MAX、コレだけだね。