仲良しの姉妹がいた。妹ははスターになって皆が憧れるような派手な生活を好み、もう姉は内気でスターの陰に隠れて暮らす。
姉妹なのに性格がが全く違うと評されて育った。
娘になってもスターはスター。ところが、妹スターはだんだん売れなくなって、生活も荒れて来たのであった。
ジェーンはベイビージェーンと呼ばれ、皆の憧れのスターであった。その頃のピンクでフリフリの洋服まで出して来て昔を懐かしむが、其れも段々度が過ぎて混乱の極みになって行く。
姉が、交通事故に遭い不随に身体となった。落ち目になった妹が運転して車を事故らせ姉を殺そうとしたと、新聞などが勝手に報じた。そのため二人の間は完全にギクシャクしてしまった。
其れが本当のように思ってしまう観客。ところが真相はちがうというミステリーである。
観てから既に数年が経過していたのでねじれたスジを思い出せなくて慌てた。
ベティーデイヴィスという個性派女優の演技が圧巻ということで、彼女は賞をもらい、映画もアカデミー賞をとったらしい。
変顔の功である。
ジェーンは自分がうまくいかなくなったのはみんな姉のせいだとして姉を監禁状態にして部屋に閉じ込め衰弱させる。
姉を監禁したことを家政婦や、運転手などに知られたジェーンは、ふたりを殺す。
連続殺人を犯してしまう。
姉を連れて逃げるうちに、海岸にきた。
何か懐かしさが滲む。アイスクリームを買うジェーンに、警察が迫っていた。
衰弱がひどく死にそうになっていた姉も発見され救出される。
姉はジェーンをかばい、真実を告げ、部屋に監禁もされたが、みんな私が悪いのだ。妹は私の看護をとてもよくしてくれたと感謝を述べた。
交通事故の真相は報道されたものとは全く違っていて、姉が、ジェーンを殺そうとしてシクジリ、自分で物に追突して大怪我をしたというのが本当のことであった。
ジェーンは、逮捕されてのち初めてこのことを知って驚愕する。
最後は、やはり強い姉妹の愛を蘇らせてお互いを許し合うということで終わったように思う。
分かりにくいミステリーでスッキリせず、飲み残しの漢方薬のようにコップの底にへばってるのがキモい。
日本人のように黒髪かみをゆった女(姉だった)、これって時代劇か?とはげしく戸惑うスッポコであった。