スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

とんび   2022年   阿部 寛  北村拓海   杏  その他

何度かドラマにもなってきたらしい。それらは見たことはなかったのだが、やってることは知っていた。秋になって、いよいよ、季節もチェンジの時期になり、体も、気持ちも少し変化したように感じる。マイナスの変化なので、ちょっと苦しいですね。なので見る気になったとか?

阿部寛は大男だな。自分で好きで、大きな男になった訳でもあるまいし、体を持て余してるんじゃないのかと思われる。そんな迫力のある男が、一人息子を必死に育てる話です。妻は事故で息子が幼い時にみまかった。

息子は母親のいない中、町中の人や、父親から厚い愛に育まれ育ってゆく。この子は自分の息子だと、町の人たちが口々に言っているのが可笑しい。この舞台は、広島である。

父は、運送会社に勤めるトラック野郎であった。とても不器用な男であったが、皆から好かれていた。

時々、小林旭のダイナマイトの歌を口ずさむ彼。

「鳥の野郎 どいときな トンビの間抜けめ気をつけろ ダイナマイトがよ  ダイナマイトが150トン」ヤス、ヤスとよばれる気のいい男であったが、家族の幸せをなくしてそれ故に、息子に、過大な心配をするヤスオであった。

 

息子は何故お母さんが死んだのか知りたがった。だが、これには秘密があって、誰も本当のことを言うことはなかった。まあ、うまく解決していくからよかったけれど。

殆ど喋らない阿部の役どころは、難しくもあるし、阿部だからできた演技だと思ったり、思わんかったり。

阿部でよかったのだね。きっと。飛ばないとんびを演じられるのは彼だけ。