スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

映画と人生  ケン・ローチ  

色々な作品、どれも、一抹の爽やかな人間味がかんじられるものが多い。むせ返る様なごった煮の世界から、救い上げるのは、一人の弱々しい人間の輝くような善なる一面である。

社会の流れに逆らいながらも、頑固なローチ監督は一歩一歩進んでいったというわけだ。

弱い人間を描き、、ゴミ屑の様な(言い過ぎかも)人生でも、生きているというパスポートを出してくれる。

若い時からの作品を次々と紹介している。

彼の作る主人公は、崩れていない感じのギリギリの線でカッコのいい男や女が多い。どういうわけだ?かなり、小綺麗である。

 

元々俳優志望であった。華奢でハンサムな、ケン•ローチ監督である。なるほどとおもえる。

監督とゆかりの深かった人たちは、皆口を揃えて言う。

「とても謙遜する、物静かな大人しい人だ」「だが、一度、こうだ!と、ローチ監督が言った事は

誰も変えることができなかった。」

頑固だったんだねえ。これも映画を撮るに当たってはとてもたいせつなこと。でも周囲の人は手をやいたんだろうな。

社会派の監督として、ダニエルブレイク、その他の作品を手掛けてきた。

俳優たちは、次の場面を知らされていないので、いまを生き生きと演じられる作り方であった。

 

彼は自分の運転した車の事故で幼い次男を亡くしている。その日以来、

彼の心から日常で感じていた幸福感が全てなくなってしまった。何を見ても素っ気ないものになった。

 

彼は映画を、レクイエムも込めて作っていたのかもしれない。

 

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