ロビーは、街のチンピラで、ちょっと監獄に入ったり入ったりの前科者だった。足を洗おうにも、昔の仲間につきまとわれて、更生の邪魔ばかりされる。傷害事件を何度も繰り返すロビー。
ただ彼女がいて、お腹には彼の赤ちゃんがいた。彼女の親から、カタギの職に就かねば、娘はやれないと言われる。
厚生員の世話で、ウィスキーの工場見学に行ったとき、鼻のきくロビーは、難しい銘柄を当てることが出来た。
工場主や、取引の社長に、認められて、ウィスキーの職につけそうになる。
だが、この工場のウィスキーを、たくさん盗み出して、高値で売った。どうしても窃盗根性の治らないロビーには呆れてしまう。
厚生のために役に立った、工場の酒を盗むとは、とんでもない筋書きで、ケンローチ監督は、ついにボケたと言っても良い。
その後ロンドンの大きなウィスキー商会に、勤めることが出来たロビーは、花嫁と、可愛い赤ん坊を迎えに行き、皆でロンドンで住むことになったんだ。
盗んだとても高価なウィスキーの事は既にオチャラになっているのが、怖い。
明るく前向きなのに、とてもいい加減な監督の作品と言える。エッ?