スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

2016-01-01から1年間の記事一覧

だいじょうぶマイフレンド 1983年 村上龍脚本監督

題名からして、期待もなにもなかったが、気になって見てしまった。助けて欲しい気持ちになったのは こちらのほうである。 イージーライダーから13年後のピーターフォンダが、宇宙人役ででてくるのである。どうやって日本に連れてきたのかね。ピーターフォン…

天才スピヴェット2013年 ジャンピエール ジュネ監督 the young and prodigious t.s.spivet

モンタナ州のとある牧場でうまれた双子の男の子がいて父親はなぜか弟ばかり可愛がる、という、いけないパターンであった。モンタナといえば、カウボーイの本場とも言えるような大自然のなかで、パパは自分のことをカウボーイだと思っており、現代からかけ離…

リアリティのダンス アレハンドロ ホドロフスキー 監督 2013年

アレハンドロという監督と同じ名前の少年が出てきます。これは監督の自伝の様なものです。とても美しい子。 ですから、はっきりとしたストーリーというものではなく、その時々の思い出を繋いでできたものだろう。 母親は、乳のでっかい逞しい女で、アレハン…

破れ太鼓 1949年 木下恵介監督

阪東妻三郎といえば坂田三吉で有名だ。また田村正和はじめ、三人の田村兄弟の父親としても結構有名な役者である。まあこんなのが通説だ。この映画を見るのは2度目なのだが、やっと理解できて、めでたし めでたしとなった。女2人に男が4人の大家族の主人は、…

父と暮らせば 2004年 黒木和夫 井上ひさし原作

広島で原爆に遭って父を亡くしたミツエという女(宮沢りえ) はある日から死んだ父親が見える様になり、さらに、彼は自由自在に喋ったり、動いたりするのだった。 しかし、それは父の幻であり、ミツエが自ら作り出した幻であった あの日、玄関先を掃除していた…

サンタサングレ 聖なる血 1989年 アクセル ホドロフスキー監督

とうとうサンタさんもぐれたかと思わせるような変な題名である。「聖なる血」という副題も内容とは反対の意味で、殺人の血なのでご注意を。 フェニックスというかっこいい名前の主人公の若い男はなんとアレハンドロ ホドロフスキー監督のご子息で、この映画…

エデンの東 1955年 スタインベック原作 エリア カザン監督

すっぽこが生まれた1955年に作られた映画というだけで、何かスッポコと深い縁がある様な気さえするのだった。先ず映画音楽をよく聴いていたのだった。メロディーが先にあった。何度も聴いていたのだった。 なので「エデンの東」 この言葉は忘れられないもの…

ドールズ 2002年 北野武監督

これをヴェネツィア映画祭に持って行った北野監督であった。 アキレスと亀であったら、賞を取れたのではないだろうか。ドールズはなんというか日本の浄瑠璃とか桜紅葉とかを盛って日本をアピールしているが、その事はあまり意味が ないような気がする。 西島…

アキレスと亀 2008年 北野武監督

北野たけしが、ベネチア映画祭に出した作品と思っていたが間違っていた。ゴメンナサイ。彼は映画作りに情熱をもやしており、それ故自信もあった。落ち着いた感じに仕上がっていて、自分は亀のように焦ることなく自分のやりたいように映画を作るんだ、という…

シンデレラ 2015年 ディズニー製作

フランスの童話作家 シャルルペローの原作です。シンデレラなんて、子供の頃以来ですから本当懐かしいですね。 ペローの代表作は、「長靴をはいた猫」というのがあって、とても面白く、子供の頃何度も何度も繰り返し読んだものでした。 絵本の中のシンデレラ…

フットルース 1984年 ハーバード ロス 監督

スッポコが24才のときの映画。24才ってもうめちゃめちゃ(というよりヨレヨレ)だった頃かな。マクドのコマーシャルにも使われた主題歌は有名。フットルースとは、気軽に自由にやることだそうだ。カットルースも同じような意味であろう。日曜日の教会用の靴は…

ホーリーマウンテン 1973年 アレハンドロ ホドロフスキー監督

自称キリストを含めた9人の人間が永遠の命を得るためにホーリーマウンテンというインドの山へと賢者達を訪ねる旅に出る。この映画前半ではキリストは民衆に散々馬鹿にされ、身体の型を取られて、実物大のケーキが多量に作られた。Christ for sale として、「…

本・依存症の真相 2008年 星野仁彦著

星野はこの手の本を多数出している。ちょっと多すぎなんじゃないの?でも文章はしっかりしているしなあ。著作権の儲けすごいじゃろな。さて、依存症と、発達障害と、機能不全家族の3つが、大体においてワンセットになっているそうだ。機能不全家族とは、パ…

ダンサーインザダーク 2000年 デンマーク映画 ビョーク主演 ラースフォン トリアー監督

つまりこれビョークのミュージカル。でも基本、ダンスと言っても目が悪いから思いっきり踊れないのだ。しかも悲惨な作品という噂は、どこからきたのかな。後半の状況が、、絶望的なストーリーになっていくのが怖いからだと思う。ビョークって名前は「病気」…

天才を生んだ孤独な少年期 ダヴィンチからジョブズまで 2015年 熊谷高幸

なぜか、素人ぽい文章で、スッポコにに似ている気がしたのは、失礼かな。熊谷は障害者教育が専門の人だ。天才と言われた人たちの持つ障害性について上手く説明している。エジソン、ニュートン、ジョブズなど、よく調べてあって、とくにイギリス人のニュート…

8月の狂想曲(ラプソディー ) 黒澤明監督 1991年

爽やかな夏の一陣の風。そんな涼やかな作品だ。往年の美人女優 だと思われる村瀬幸子が、主人公だが、その他を、吉岡秀隆や、おなじみの役者で固めています。黒澤映画の常連がいっぱいかな。 1990年の夢という映画でテリ雨で狐の嫁入りを見てしまった小さな…

プレステージ 2006年 クリストファー ノーラン監督

ともかく分かりにくい作品かと思う。ノーランてどうしていつもこうなるのって感じだ。メメントのときも、難しくて、意味不明で、結局記憶に残らないメメントになってしまった。プレステージとは一番の見せ場のことで、偉大とかの意味がある。マジックの世界…

発達障害に気づかない大人たち 星野仁彦 (ヨシヒコ) 2011年

本なんてどこまでが本当か、わからんのである。星野先生には、会ったこともないし、ゲルソン療法で、大腸がんを克服した本も読んだが、発達障害が専門だったの?コリャ、えらいこっちゃで。これらの人たちの人生は病に翻弄され、穏健な日常から、だんだん離…

そのときは彼によろしく 2007年 市川拓司

三人の小学生のうち二人は孤児で、廃車のバスの中で暮らしている。彼らの友達は医者の家の坊ちゃんでサトシといい、裕福な育ちであった。だが普通の子と違っていて、水草にばかり興味があった。こういう子の事を発達障害というのだろうか。この三人は妙に気…

まさか発達障害だったなんて 2014年 さかもと未明

ハチャメチャなアンコを練ったようなこのエッセーはスッポコ本人が書いたのじゃないかと思ってしまうほど自分のことにそっくりで、おそろしい思いをして読んだ。同じように困っている読者のために書きましたと言って、星野仁彦博士のお墨付きで、カミングア…

アンジェラ 2006年 リックベッソン監督

パリに出てきたが、借金まみれでヤクザに追われるトルコ人?のアンドレは、顔もイマイチで、何をしてもうまくいかずに、人生にウンザリしていた。そういうわけでセーヌ川の橋から身投しようと考えた。しかし同じ時、同じ橋でやはり身投する女を見つける。川…

ダンサー リックベッソン監督 2000年

ダンサーインザダークは有名よね。でもこれはニューヨークブロードウェイで ダンサーになりたいある黒人の若い女のお話。スッポコはダイナミックに踊る映画が見たかった。まあ、ただこの映画のタイトル画面と実際の映画とは違っていて、実際の内容はポスター…

今、あいにゆきます 2004 年 市川拓司著2003年)

竹内結子と中村獅童の夫婦ものというべきか。ここに可愛い男の子がいて、ストーリーも面白くよくできていた。テレビドラマもあったそうだが、みたことがない。お母さんは死んでしまい、小学一年ぐらいのかわいい男の子と獅童のパパとの二人暮らしである。パ…

快楽 ギ ・ド・ モーパッサン原作 1952年

快楽という題はどうなのか。フランスのちょっとギトギトしたファッションの時代の映画で、踊る男では、老人が若い男のマスク(お面)をかぶり、夜な夜なダンスホールに現れる。熱狂的に踊っている最中に、倒れこみ、医者がマスクを剥ぎ取ると皺だらけの哀れな…

ぼくが発達障害だからできたこと 2016年 市川拓司著

見てくださいこの覚えにくい題名を。「僕」がひらがなで、「できたこと」もひらがなである。何度も見直さねば覚えられないし、正確に書けれない。とうとうメモ帳に書き写さねばならなかったのだ。2003年の「今、会いにゆきます」こんな簡単な題名だって、漢…

都知事選 小池 2016年 7月31日

小池が当選した。スッポコ谷には遠い話だが、極右の女だそうだ。午後8時で1秒で決まっていた。あんまりだ。ところが、出てきた小池氏は、緑の服じゃあなかった!運動中はあれだけ緑色に集中し、応援の人たちまでが緑色のティーシャツなど買って着て、応援…

LUCY 2014ん年 ルーシー

リュックベッソンLuc Besson 監督で、スカーレット ヨハンセンを使った映画。彼女の小顔が今こそ生きる。ああ、久々に映画らしい映画。ほんとびっくり。そして感動もの。最後に彼女が、ある薬をみんな飲んで、すべてのコンピューターと繋がって次世代コンピ…

マッチポイント 2005年 ウディ アレン 監督

スカーレット ヨハンセン がちょっと悪い女になって出てくるんだが、なんか変な感じで、モロわろし。ヨハンセンのとがった顔に意識して突き出して尖らせたくちびる。いくら自慢のくちびるだっていっても、監督も、このヨハンセンの変顔に気がつかないなんて…

インモラル物語 1974年

フランスのおふざけのポルノチックなお話で、一巻、二巻、三巻と全部で十のお話が、延々と同じような作品が続き、もう最後は食傷気味になって、苦しくなるのです。ストーリーはほぼ無くて、だからつまらなくて、物足らない感じがします。これがドイツだった…

サンダカン8番娼館 1974年 熊井啓 監督

「からゆきさん」といって、日本の貧しい家の女が外国で売春婦となって働くというのが戦争中にはあった。口では簡単にいうけれど、どれほど辛い仕事かは明かされてはいない。ドストエフスキーの地下室の手記にでてくるひとりの若い売春婦も、これほどの絶望…