スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

蛇の赤ちゃん  

春になって蛇が出始めるが、今年は運よく?まだ見ていない。なぜあんなにキモいのか分からないが、何かよからぬものを連想させる生き物なので、皆から嫌われるのだろう。子供の頃は田舎では蛇があちこちにいて特別なものでもなかった。鶏小屋の卵をねらって侵入してくる蛇は特別悪い奴とも思えず、普通に庭にいる生き物の一人だった。大人たちはベビのことを悪く言っていたけど。

赤ちゃんはやはり秋の初めごろに生まれるのか、小さくて細い幅1センチに満たぬ幼体のヘビをたびたび見つけた。というのはあちこちで蛇の死骸を見たからだ。車で潰されたり、頭を食いちぎられて生き絶えた子供のヘビを道端の石垣の下で数度見た。

 

見に行くと、やはり小さなヘビの赤ちゃんだ。コレは蝮の模様をしているが青大将ではないかと思った。青大将の幼体はマムシにそっくりだと聞いたこともある。木の棒で突っついてみたが、どう見ても蝮の模様が出ている。しかしコレは蝮ではないと直感した。何故だろう。蝮はノコノコと出てくるような間抜けな行動はしないだろう。彼等はとても陰険で猛毒まで持っている。そんなことを考えて死んで干からびた蛇の子供を見ていると、草むらの中から、茶色っぽくて緑っぽいヘビが来て赤ちゃんの方へ近づいてきた。おそらくいなくなった我が子を心配して、親ヘビが探しに来たのではないだろうか。数秒間とどまっていたが私に気がついて逃げてしまった。

でもあの蛇はお母さん蛇で、きっと子どもを探しに来ていたんだと思った。だが、子供はもう死んでいたのだし、かわいそうな事をしたと思った。

ヘビも子供のことを心配するのだ。