スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ラ・ラ・ランド 2016年 デミアン チャゼル監督

ララランド見るからね!と、すごんだすっぽこ。でももう2年も経っていて古いはずが、まだ新品だといって引廻されている。よっぽどなんだろうね。儲かる?いや知らないけど。

最初からド.ミュージカルで始まり、めっちゃ明るいオープニンぐ。

 

ミュージカル仕立ての飛んでる映画と思いきや けっこう古風なお二人。新しいのか古いのかはっきりしない。

ところで、エマストーンは、今や売れっ子らしい。

 

この映画では売れない女優志望のお姉さんを演じた。いつまで経っても芽が出ず、オーディションにはずっと落ち続けている。 

男も売れないジャズピアニストだ。彼は、もう滅びたと言われたジャズに、とても頑固な気持ちを持ち続けて諦めなかった変人。ジャズの店を持って大成功する。

 二人は紆余曲折して、本当の成功をつかむ。

一方エマは、人のよい天然の性格が、ユニークで素晴らしいと批評家やプロデユーサーに認められて、女優として成功して行く。

 

今の若い人と全く同じような思考回路で考え行動するエマ。

ちょっと自分の娘(20代前半)と性格が似ているなとおもったのです。

危なっかしいところや、一生懸命、自分で運命を切り開こうとするところとか、今の若い世代の生き様が描かれているので、貴重である。

若い世代にかなり肉薄していると思う。

ただ、私たちの世代から見れば、やはり話が通じなので、もう勝手にやって、と言いたくなる。

 

しかし成功して大物になった二人はもうお互い話すことも、笑い合うこともない、お互いの仕事に邁進する大人となって、別れがくる。

それぞれの世界と生活を持った二人は、寂しくお別れをする。

 

 

不思議な二人の成功物語だ。でも時間が経てば、、全く筋が思い出せない薄っぺらな映画となった。

これがヒットしたのはやはりその薄っぺらさがジェネレーションに受けたのだ。傷つきやすいが、頑張ろうとする主人公たちに共感したのだろう。

 

綺麗にまとめたデミアンチャゼル監督、若い鋭い感覚の持ち主である。相当の変わり者と見る。

本物の大作を作って欲しい。