何でしたっけ、キレイな庭のこと。夢のようにピンクの花が咲き乱れて、4才の子供よりはずっと大きな丈の石がいつも黙って見守ってくれる.あの苔むした石たちは何年経っても変わらない、ただ石の上に咲く苔の形だけが違っているだけだ。その頃、初めて姉に気がついて、姉は言った。「私はあんたのお姉さん、お姉さんっていう人だよ。」あらまあ、この人どこから現れたのかしら不思議.薄暗い階段の裏側から現れて、手を繋いでくれた。なにをしてあそびたいんだい?お前の好きなかくれんぼでもしようか?なんて優しく呟いた姉.私の記憶は大抵が庭の中に潜んでいて私は庭を知っているし、庭も私を知っているという真実。