コロナもちょっと緊張を解いている様なこの頃。だがやっぱ皆防備に余念がない。
総裁選はあるわ、台風はくるわで、もう、大変見通しのわるい暑苦しい国になっている。
「みんなお母さんの妄想だろ。」そうはいっても、日々の閉塞感はどんどん増して行く。並木の緑を見ても以前は生き生きして見えたのに、今は枯葉の様に埃っぽくあせてみえるのだ。生きる力が奪われている。よくわからない権力に染まって行く街。スパイだらけのがんじがらめの自由がなくなってしまった萎えた街。そんな日本に住んでいて、今、幸せな気持ちにはなれない。
そんな妄想オバさんママが、ちょっと古いが、cubeを見た。ずっと妄想に支配された様な立方体の部屋が続いている映画。
出口を探して次々と新しい部屋に入って、死んでゆく仲間。ハイテクな部屋であり、ハイテクな方法で死んでゆく。
刑事、謎の男、女子学生、犯罪者、女医者、脳をやられた男の障害者などがいた。このなかで、じつは、謎の男は、このキューブの外壁を設計したと告白。障害者、これこそが、部屋を設計した天才であったのだ。
素数を基に動いたが失敗、次は三桁の数字の因数分解のできる数などを紐解いてやっと外に出ることができた!
だが、仲間割れして、みんな死んでしまい、残ったのはただ一人障害者の博士であった。
弟が20年前に見たと言っている。博士は、依頼されてこのキューブを設計し、その目的を知り、あまりの恐ろしさに、気が狂ってしまったそうだ。それらのシリーズもキューブゼロでみてみたら、アホーになった博士がこのときはシャッキっとしたキレキレの天才学者となって出てくるらしいですぜ。