10年ほど前に買った本である。
何か般若心経について解釈を求めていた時だった。
久々の開いてみると、小さなポケット版だが、中々丁寧に書かれてあるようだ。
六根、六境、六識を合わせて一八界というなどの、知らなかった知識的なことがかいてあるではないか。何れにしても、これらは存在しないということである。
十二因縁というのもある。
これらのことをちゃんと、抑えてお経を読むと少しだけ分かりやすくなる。
昔は、お寺参りの信仰心のあるおばあちゃんが多くいて、皆が連れ立ってお寺へと集まったものだ。
わたしもそのおばあちゃんに連れて行ってもらいお寺まで行くのが、ピクニックのようなきがしていた。
あわよくば、お菓子なぞ買ってもらえるかもと。だが田舎だったので、店はなくただ土埃の道が、ご馳走であった。
お寺はその当時老人クラブのサロンようなものであったのか、いろいろな情報を交換しおしゃべりをしてかえるのである。
それにしても、私は、そのおばあちゃんにほとんど怒られたことがなく、いつも可愛がられた。
顔はツルツルしてまあるくちいさなお月さんのようであった。
なぜ私はあのおばあちゃんから遠く離れ、鬼、邪のような生活を歩んでいってしまったのか。
ことある苦難のたびに、このおばあちゃんは、仏にすがり拝んできたのであろうことは、今になってわかるのだった。
ポケット般若心経 講談社の実用Book (大本山読経CD付き)
- 作者: ひろさちや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/03/12
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