主演 ナオミスコット という女優.歌って踊れる人気シンガーとして舞台に立ち 多くのファンの前でショーをするのが彼女の仕事だ。どなたのデザインだか知らないが素敵なファッションに身を包み、小柄ながらボディーもイケてる彼女。
ショーの準備のための練習は過酷を極め大きな集中力と体力を使う仕事だ。何か、ジャスティン ビーバーを思い出させる彼女の顔と才能は、見ていて胸が痛むものがある。一瞬の成功を掴む為に長年にわたり大きな努力を強いられるこういうショービジネスは、主人公「スカイライリー」の精神を蝕んでいることは、ホラーでなくとも十分に察せられることを映画で説いている。
華やかなスポットライトの裏側では水に潜った人間がまるで人魚のように泳いで見せると言ったところか。
だが余りにも危うい設定の話なので説明しようにもできないというジレンマにおちいってしまう。これはひどい!
この映画は、主人公スカイが何度も記憶を失ったようになる為、見ている私達も上手くストーリーが繋げないということで、何度かリピートして見なければならず、なかなか困難がある。それにしてもとても刹那的なシーンを何枚も繋げるだけで成り立たせようとしているこのホラーにはストーリーとして無理があるのではないか。 いつも記憶違いをしたような 、夢から覚めたような感覚になると言う幻覚まみれのサイコストーリーになっている。主人公はとても現代的な顔をしていて、何というのか、アヒル口であり、上前歯が開いた口からチラリと見える女性である。悪くいえば、生意気そうな「ロバ顔」とでもいえば良いのか。こう言うタイプの女性を主人公に選んだ監督は結局はワザワザ、彼女を憎まれ役として置いたいたのではないだろうか。彼女にはマネージャのようなママが付いていて彼女から離れず彼女を自分のものの如く扱っていた.若いタレントによくあるタイプかもしれない。お金で廻っているこの世界、病んだ人間社会の中で生きるつらさは
格別である。悪魔がくれた一粒のタネを何倍にも大きく育てる人間たちに、悪魔もびっくりして逃げてゆくだろう。さもあらんだと私は思う。
最終段階で、やっと彼女のことを理解してくれる中年の男が、出てくる。男は弟をこの怪奇現象で亡くしていて、彼女に、この怪奇現象を彼女と一緒に完全にやっつけようと。それは本当のことであろうか.危ぶむ主人公スカイと、観客の私達であった。
怖いというより、自分と監督の心の貧しさに泣けてくる作品となった。
