ボクシングで、チャンピオンになったクリードは、今や、ビジネスマンとして生きていて、ボクシングジムを持ち、チャンピオンを産み出していた。どこかで見たような単純なストーリー。だが、訓練を受ける彼等の姿は集中力と意気込みとがすごい。あそこまで、ハングルリーになれるものなのか。
そこへ、過去の知り合いがふらりとやって来る。えらい出世をしたね、と嫌がらせを言う。
彼は、クリードが若い時、仲のよかったダチであり、ある事件をきっかけに、18年も監獄で過ごした男であったのだ。
彼は、出世したクリードのことを、ヒヨッコ とかボーイとか言って馬鹿にして、クリードのことをとても憎んでいた。
誰が悪いわけでもない、若き日のあやまち。だが、この男は、社会から葬られた後とても強くまるで野獣のように相手を殴り殺す力を持つようになった。昔はクリードのいわゆる鞄持ちで、従順であった男だが、今は、悪意剥き出しでクリードに挑戦的であった。
クリードは、高価な背広を脱ぎ捨ててボクシングを再開する。この辺りロッキーのようだ。
厳しい訓練を課し、山道を走る、タイヤを引きながら走る、飛行機を引くなど訓練して、着々と復活に向かっていった。腕立て伏せなども進んでやった。
相手はどえらい強かったが、クロードには、真面目な計算と運があった。
彼等は、お互い過去を乗り越えるまでの厳しさで、自己を鍛錬していく。