スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

サイコ (psycho) 1960年   ヒッチコック

ヒッチコックの代表作とも言える「サイコ」は、単純な話だ。それも今思えばということで、これが発表された60年以上前ともなれば、最先端をいっていたのかも。

モーテルに逃げ込んで泊まった女性は、このホテルで、酷い目に遭い、殺されて車に詰められ、沼に落とされたのだった。

その犯人はマジメで、おとなしそうな男であった。この人なにか精神的に変態で病んでいた。

その鬱屈して歪んだ精神は自己防衛の殻を守るため、殺人も容易にやってしまうのだった。

人間の持っている怖い面を映し出すヒッチコック監督のオーソドックススリラーだ。

 最後には監獄で、精神科医に診察を受けて、人格破綻者として確認されるわけだが、精神科医の分析は恐ろしく決定的な面があって、ムカつくんだよね。

 

このサイコは、2、3と続きも作られているー映像はクリアで、美しく、クラシカルな雰囲気があって、安定している。ただ、これらは、ヒッチコック監督ではなく、その系統を引き継いだ若い監督らである。最終的には人の心を抉る様な精神の闇を提示していると思う。