スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

不思議の国のアリス(本) ルイス ・キャロル 1865年

f:id:dekochanya:20160528194020j:imageルイス キャロルの作品です。アニメや映画になっています。でも短いので、せめて本で読んでほしいな。今度、古い方のジョニーデップ主演の映画をみます。彼はマッドハッター(気違いぼうし屋)を演じているようです。なるほどね。
今、新しいナンバー2の映画が公開中なのでしょうか。映画館の前にポスターが貼ってありました。映画館は、車で一時間の町に一軒しかありませんが、昔子供と行ったきりです。
不思議の国のアリスは、とてもシュールでおもしろいものです。そう言っても読まない人は読みません。だいたい女子が好む作品のようです。
と言うよりも、とても言語的なもので、言語が好きな文化系の人には絶大の人気があります。またアリスの小物グッズなども素敵なものが出ていて、思わず買いそうになってしまった。あぶないあぶない、節約中だったわ。少女アリスが、困り顔でこちらを見ていたが、新鮮に見えたのはまたもやディズニーマジックか。
スッポコの一番の苦手はあのニヤニヤのチェシャーキャットだよ。雲のようにふわふわ現れて
いつの間にか消えて行く。この猫は何も喋らない。でもなんか気に食わない可愛げのない奴だ。猫でなくて、スパイダーとかなら納得できたのに、と思う。何のために現れるのか、意味がわからないである。ただのご愛嬌かな?
変なでぶっちょの双子(トゥウィードゥルディー・ダム)この二人は何にも当てにならない人間のモデルで、朗らかだが、アルツハイマーの人顔負けのような的はずれのことしか言わない。こんなのに道を聞いたって無駄だった。

そうそう、アリスは白いウサギを探して、元いた世界に返してもらおうと必死であったのだっけ。
あとは最後にペンキで紅白に塗ったバラが出てきて、トランプの女王が、高慢なことを言って、旦那の王様を尻に引いていたっけ。

「鏡の国」はもっと幻想的であり、幻想の塊のようになっている。キノ狂った者しか出てこないからね。
言葉遊びの極みでもある。変に元気な爺さんが出てきて年寄りのくせにとんぼ返りなんかをしてみせる。おまけに、変な歌まで歌われるのだ。なんだこりゃ?とおどろいてしまう。ワニの歌まで出てきて、スッポコの頭の中では数日間はこのワニの歌が頭の中をぐるぐる回っていたのだった。おそろしいほどおもしろい歌だった。オイスターをとってたべるウミガメも見物だったなあ。
ジャバウオッキという怖い化け物がいて、それを倒す中世の騎士がいる。でもどうやって倒したか覚えていないけど、なんかすごく、ツベコべ言って、戦う気もないようなことばかりしていて、騎士らしくなかったね。
変な合成生物が多数出てくるのもファンタジアっぽい。スッポコのお気に入りは、羊のおばさんのお店での不思議な体験である。これは素晴らしいと思う。こういった人の心の底に当然存在している白昼夢のような意識を文学としてカミングアウトしたという前代未聞な事を作者はやったのである。彼は数学の先生であったのだが。
全体的にあまりに幻想的すぎて、おまけに言葉遊びが過ぎていて、食べ頃を過ぎた果物のようだし、食傷気味になること請け合いだ。
たぶん、白いウサギしか知らない人が多いのには驚きだが、ま、仕方ないや。自慢じゃないが、うちの旦那は、ソフトバンクの白犬も見たことがないと言っていた。それでも一応は生きて行けるようだ。