ジョージミラー監督はベイブとかロレンツオのオイルなどの名作をとった監督なんで、同じ人がなぜマッドマックスなんていうハードなものを撮ったのかよくわかりません。マッドマックス見るのも初めてなん。
ベイブと、ロレンツオは、本当に名作で、語るも涙の感動ものでしたね。人間の「善意」というものに根ざしていて、他人のために己の身を刻むような努力をしてでも少年を助ける周囲の大人たちは素晴らしいものでした。現代は善意なんてもの、見ようと思っても見つかりませんものね。結局、カモられて終わりですから。こんな世の中でいいんでしょうかね。全てAIにお任せなんでしょうかね。
水も石油も枯れ果てて地上には緑が見当たらない。水がなければ、大地には なにも芽ぶかない、そのような世紀の果てに生きる彼ら。水や油の権利を独占している悪の権化のモンスター。
悪の行進軍には、太鼓を叩いて鼓舞する部隊やエレキギターを爆音と共に奏でるイカレポンチの音楽戦士も一緒にのりこんでいた。
そんな中で、このマッドマックスはこの世を見る眼の役割を持って進化し続けているのかもですかね。デスロードでは、悪役たちが物凄くグロテスクな奴らで、ボスは醜い老人で、心と同じに見た目も醜く歪んでおった。この姿は、このまま現代の悪の権化の具現化であると直感したワテである。人を傷つけても平気、殺すなんてリクレーションだと思っているような許せない奴らである。一言で言うと「狂っている」という感じ。こういう人々は本当に現存するものであろうてな。こういう人々は現存しているから恐ろしいものであるし、厄介なのである。関わらないのがいいのだが、関わってしまうunluckinessもあるからな。ご愁傷様です。まじで。マックスがちょっとあんまイケメンではないのもいい。平凡な庶民みたいな男なんだ。フアリオサは、女戦士だ。知恵と勇気の女性で共感が持てる。眼の辺りを車の油で黒く塗っているのもいい感じ。あんなふうに車をぶっとばしてみたいものだ。ただ皮肉な奴もいて、本当の悪は前面には出てこずに動機も隠されていたりして心理的な恐ろしさもあわせもっているいやらしいやつである。 云々。
マッドマックスフュアリオサは、見ようか見まいか迷っている。これ以上の悪者が出て来るんですかねえ?