朝から雪が降りだして、粉の様な雪だったが、風と共に舞い上がり頭から吹き被ったー雪はだんだん強くなり道や屋根や、車の上にも降り積もる。
今年はこのまま雪が降らないかもしれない。昨日までそう思いこんでいた。
何故って、風の吹き方が都会特有のからっ風の様だったから。このような風は、この地方では吹いたことはない。
今年は雪も無く、晴天を見ては、歩いて冬の散歩が出来た。
道の途中には、もう伸びなくなった雑草が冬を忘れた様に青く並んでいる。彼らは短く刈られたままでぼーっとしていて気の毒だ。
過去にはスズメがススキの藪の中からドッと出て来たのに、さいきんはスズメをを見ないが、もう絶滅危惧種かね!
そうしている間にお昼にはもう結構深い雪となってしまっていた。コレも本来いつものことだったのだに、なぜ今年は雪は降らないと思い込み、あの冬を忘れようとしていたんだろう?
。肉がカチカチ痛むような寒さがこの土地を育んできた。私たちはこの土地で生まれたはずなのに。そして辛い冬の記憶が各々の心にきざまれて来たはずなのに。
もう誰もそんなこと信じないし、どうでもよくなって、ただ都会的快適さに憧れ追いかけて来た結果だろうか。本当はそんなものは存在しないと誰かに言って欲しい。
のんびりとした正月から急転した北陸地方もまさに信じられない様な自然の大逆転であった。