スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ボードレール 1821-1867年   悪の華 詩篇

それこそ高校生のころ、図書館の本で、ボードレールを読んでみた。

衝撃的な汚い文章に呆れて、なぜこの詩人がフランスの詩の神様のように言われるのか、サッパリわからぬことであった。現実を見据えた詩とかと批評してあったが、腐ってゆく死体の様子が表現してあるだけであった。いまになって思えば大切な詩であることが分かるのである。

ユーゴーに捧げられた詩には男性の老人達と、女性のキッタナイ老女達とが出演する。これらの詩を「鈴木信太郎」の精密でほぼ完璧な訳で読ませてもらった。

これらの詩が私としては大好きで、どうしても、そのお茶目さに、笑いが込み上げて来るのだ。眼光が錐のようにするどいババア達ははいつものボロ切れをなびかせながら進んで行くのである。それはもう衣服とは言い難い形状のものあり、冬の冷たい風が容赦なく吹きつける中、雪の降り積もった道路をば、かき分けながら進む様は何もかも踏み倒すほどの強さと根性があった。腰は直角に曲がり込み、やはり目は深い夜の沼のような奴もいるのだった。勿論 膿で黄色い目のやつもいるにはいる。

なぜこの詩達が今甦ってきたのかは知らないが、、人の役に立つ奴である。グレート。