スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ボードレール  1821-1867年

あ、ボードレールね、フランスの。悪の華とかの詩を成しました。コレは、パリのアカデミーから、危険視されたようです。キワドイ表現が過ぎたからです。神をも突き落とす激しい文句は、当然宗教面でも厳しく批判され、罰せられて当然という人々も多くいたと思われる。

 

しかしロダンとか、特異な芸術家からは賞賛が止みませんでした。

たとえばロダンは、彼の本から人間観察の基礎的なものを学んだのだ。生きとし生きる人間たちの姿を。

彼の「悪の華」 を読んでみなされて、そのブラックユーモア性に、驚くのである。死んだキリストを

憐れむ詩歌や、小さい老婆たちや、七人の老爺、とか皮肉たっぷり過ぎて、笑いがフツフツ込み上げて来る。人生のペーソス?ていうの?不幸を笑い飛ばす不思議な詩歌だ。

短い随筆も面白そうだ。貧者の目とか、コレは、「パリの憂鬱」という作品らしい。

人間の人生なんて、年取ってボケて、子供からも軽蔑されて、人の世話になって、決して逆らわず。

これ大事なん。私は家で老いぼれたいが、そうは行かせないのが私の運命なのね。

 リルケのマルテの手記に出て来る得体のしれないパリの老婆達,ボードレールの詩に何度か出演してくれていました。

同じ様にぼろ切れに包まれ、意味不明のバッグ、不具になった手足に、突き刺すような鋭い眼光。老婆らはパリのあちこちに忽然として現れるのであった。