スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

日本沈没  希望の人  ドラマ TBS より  2011年   小栗旬主演  

久しぶりにTVドラマを見たよ。香川照之が、地震の警鐘を鳴らす東大の学者として出て来るが、ちょっと奇人変人で、政府から信用されていないー彼は必死に、日本沈没、東京沈没の予想を明らかにし申し立てしたー住民を避難させて、一刻も早く!  そう言ってまもなく、博士の言ったとおりに島がとつぜんにくずれて海の藻屑となり、海へ消えていった。皆唖然となって見ていた。

これで博士の予想を誰も無視できなくなった。いやなるはずであった。だが、お偉方は、経済効果のことばかりに執心して、重い腰を上げようとしない。この世界に誇る東京が、日本が消えるなんて誰も急には信じられないことである。確かに東京は世界中でも真似のできぬほどの発達を遂げた都市である。

だが、逆に、何か薄っぺらな板の上に乗った飾物のような感じもする。田舎者のひがみであろうけど。

政府の役人の小栗旬は早いうちから地震が起こるというこの真実に気づき、博士の元に通い、研究結果を目にして相談をかけていた。博士の言及した東京の南の島の海に潜った時に、海底からの熱射を受けて、危うく命を落とすところだったーそしてそのぱっくり開いた亀裂にものすごい力で吸い込まれていく経験をしたのであった。海底で何か起こっている、と予感した小栗。

小栗はただ1人で博士の味方となって、博士を支持したので、博士も喜び協力を惜しまなかった。

ただ真実を突き止めるために狂人のように見える博士は、世間からは冷たい目で見られていた。 「東京ももう直ぐ海の中に落ちて消えてゆくのだ! 一刻も早く避難させなければ、多くの人が犠牲になっーてしまう!」という博士は、狂人扱いであった。

もう一人の東大の博士は、政府の金融政策のために虚偽の報告をして、国民を欺こうとしていた。

日本は安全です。おかしなデマに、踊らされてはいけません。おかしな妄想博士が言ったことはウソです!

日本の大会社、総理大臣以下を含んだ大きな偽証が行われようとしていた。科学的予測は無視され続けた。

だが、関東海岸沿いに大きな亀裂が起こり、天井が崩れるような地震が続き、ついに、政府は大々的な国民の避難を叫び始める。

ついには日本の国が消えるというのに、経済の懸念をしている政府の大臣たちこそ、滑稽であった。

大きなスケールのドラマで、映画を超えているような気がした。