スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

レンブラント

レンブラントとは、オランダの画家で、「夜警」とかの名作品を描いたという。夜警とは、夜の用心棒のことであろうかー歴史的に何かある様だが、緊迫感がなんとなく感じられるものである。ただ私はどこがよいのだか、悪いのだか、さっぱり分からないので、困っている。正直言ってレンブラントは長らく近寄り難く思っていたのだ。

ただ、画集によっては、白装束の立派な主人公注目してみれば、ただならぬ臨場感である。イキイキした緊張した頬の様子や目付きが効いており、何ごとか伝わってくるのだーしかしあいかわらず全体を掴むことはできないのだが。

しかし、このわたしでもこの度少し目が覚めたようだ。

レンブラントは聖書の逸話をたくさん描いた。彼は自画像では自分を茶化してみせた。おどけた馬鹿な酔っ払いになったり、一文無しの乞食になったりだ。

キリストを描いた絵画では、やはり何処の誰よりもピカイチであり、其処には物語の信憑性が配置され、生きている様に思う。家を出て放浪の旅の終わりに、老父のもとへ帰還する、放蕩息子の帰還では、家畜の餌を漁りながらの放浪の末であり、悲惨な苦労の跡が滲んだ息子の荒れ果てた姿が印象的だ。こんな話も実際に起こった事のようにおもわれる。人生とは実に奇怪なハプニングがおこるようにされているらしい。

レンブラントは、医師の解剖学の現場を描き、これが、高い好評を得て、トップの画家として認められた.また医師たちが彼のパトロンとなって彼を財政的にも支えた.

聖書の絵画に戻るが、

特にキリストの表情には、見ようと見まいと、気になってしまう。ガン見していいものかどうか、戸惑いが皆の心の中にある。

民衆の目の前に晒し者として引き出されるキリストの恥ずかしげな表情が、印象的だ。また復活後、弟子らと語らう姿は、あどけない幼児の様に安らいで何も持たずとも輝いている姿が印象に残る。

集まる病人らを癒す場面、鋭い言葉で予言めいた説教をする場面。聖書に残る多くの場面を独特のタッチで描くことに専念し、大きな足跡を残したとされる。

そのほか、祈りを込めるように、惨めなまずしい人々なども多く描いている。