この森さんの本、とても良かったです!
いろいろなお嬢さんや、お坊ちゃんや、お父さん、お母さんがいて、皆がそれぞれ家庭の中で、また学校の場で困っているんです。
登校に、ダイエットに、クラブ活動に、パチスロに、会社に、家事育児に、もうぜーんぶダメダメな人ばっかり。と周囲は見ている。
この人たち実は、とても真面目で、完璧主義の人たちなのですよ。じぶんのしごとに集中家事は苦手な奥さんだっている。
大抵、成績優秀で頑張り屋さんの子が、急に不登校になるー慌てる親に暴言を吐き、部屋に篭ってしまう。
おかしなことを言ったり大声で叫んだり、手をあらったり。味覚の敏感性、動体視野の高い敏感性などを持ち、本来は、他の人より、優れた才能を持っているのだ。過敏性ゆえの困難と、社会性構築の弱さが彼らを襲い、普通ではいられなくなっている。家から避難している家族も多い。
彼らは過敏な感覚の持ち主で、ピアノなども上手く弾いたりする。ー色々なことに飛びぬけた才能を持ち、上手く行っている時は良いが、思春期になり、複雑な人生が取り巻く様になると、急にうまくいかなくなり自信を失い、引きこもってしまう。
彼らを無理矢理、普通の基準に戻すのはやめよう。
彼らの素晴らしい特徴を受け入れ、本人自身もそれを受け入れて、ゆくことが緩くなる初めである。
彼らのことを、スーパータレントの人と呼ぶ森理事長だ。
焦って精神科に連れて行く。彼らの身に纏っている変な癖は統合失調症の様に見えることが多い。
これは副次的症状である。
一晩中寝ないで、ゲームをやってる子は、それを取り上げたら、危険かもしれない。そうやってやっとのこと生きていることを見つけているのである。
やりたくてやっているのではないのだ。
ご飯を食べない拒食症の子は、殆ど成績優秀で、ピアノも上手い子が多い。
どんどん痩せていく事は普通の人には未知のゾーンであり、大変な努力と集中力が必要であり、それができる人なのである。感覚が過敏なために、痩せた快楽にはまると抜け出せないでいる。
素晴らしい才能のファンになって、才能が生かせることを一緒に、探してみて。
男の子でも、決まった物しか食べない子もいて、彼はそれを実験の様に考えている。
やはりそれも人生経験とおおらかにみてあげることも大切である。
この様なエキセントリックな例が沢山載っているが、どれも実際あることだと確信させられる。
どんなおかしなことでも、実際にありえることであろう。人間とはおかしなものである。
森は、かれらのことを、マイナーな発達障害とは呼ばない。
特別な才能者と呼び、肯定的である。
それはうれしいことだ。
彼らの家族も、このスーパーな方々であることが多いーそれを認識し、考え、セーブし、動くことだ。
自ら自己の手綱となり、あらぬ方へといかぬ様に調節してゆくのであるし、できるのである。