今更、8050と世間が騒ぎ出した。あちこちで引きこもりがが発生し、親も困り果てているということだ。
やはり、一度プライドを捨てて、子供の様になり、自分の子供よりも能力が低くなれば、子供達は出て来るかもしれない。
親の言うことを聞いて勉強に励み疲れた心、親の理想を叶えようと必死に頑張りまくった結果、親の面目を潰すという様な逆のことになってしまったのだ。
不思議なものだ。上手く噛み合った親子であれば、子供は難局を乗り越えて成長して大人へとなってゆく。
数例の実話を解説しながら、何故彼らがこんなにも病的になり、暴れたりして親を脅かしたり、暴言を吐いて唸る様になってしまったのか。
その原因が、上手く説明されている。良い子は悪い子に変身し、悪い子はよい大人へとなっていく、おかしな逆しま世界なのである。
こう言うスッポコも、おかしな風に変化してゆき、自分の心を閉鎖してしまい鬱病のような不快な気持ちに潰されそうになっていた。
親に甘えることができなかった親、親は、私を見てはくれなかった、といつまでも死後さえも、親をうらんだ。このようなことはとても多いらしい。
ツルツル滑る体を持つウナギとそれを捉えようと踏ん張る親、これはなかなか勝負になりませんね。
どれも、悲しみを、仕舞い込み隠す習慣がついてしまった強い子、メソメソしない世話のかからないことして育ってしまう。親もそれに気がつかないからね。
どうであろう、本当の自分を曝け出しのが怖くて、本音が全く言えない子供であったはずだ。
苦しみは、表に出ないと、裏へ引っ込んでずっと残って大きくなってゆくのだ。
また、親の憂鬱は子に移り、幼い子供の時から親の苦しみを引き受けて生きてゆくこともある。
こうなるともう大変である。子供は支離滅裂になり虚無に陥るだろう。
親に愛されなかった子供はとにかく、この世が生きにくく、苦悩に満ちた人生を送る。
40、50、で引きこもる人も多いと聞く。彼らは昨日まで普通だったのかもしれない。
彼らの気持ちを尊重し、よく心の声に耳を傾けるのは難しいが、やりがいのある努力が必要となるのだ。
親は歳も取り、しんどいだろう。だが、期待過大になっていないか、本当に必要なものは何か、と色々、工夫して頑張るしか、子供は救えないとおもう。
まず親が、肩を軽くして、自分が、子供よりバカで、マヌケで、子供っぽく、どうしようもない人間だと自覚するところから始まると思う。(コレはスッポコの独断)
8050問題を、例のいやらしい口調で親を脅かしにかかる本ではなかった。ひみつの扉を開ける序論という感じになっている。
8050親の傾聴
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