オーストラリア映画。
とにかくなんでもない映画である。何も無いよ、期待したって。
ダンというヘロイン中毒の若者とキャンディというかわいい女が好き合っていて、結婚して、
子供ができるんだが、二人とも中毒で、赤ちゃんは、中途半端に生まれて死んでしまう。二人は泣くが、二人とも麻薬中毒であるのに、無理であろう。子供だってマトモに育てられないよ。ほんと。
二人は必死で、薬から逃れようとするのだが、なかなかうまくいかない。麻薬中毒の怖さが描かれている。オーストラリアでも、すごいんだろう。困った事だね。
今までも、薬を買うお金欲しさに銀行で詐欺をしたり、キャンディは売春で汚いおやじと寝たりして
お金を稼いできた。めちゃくちゃな生活、アヘン窟のような無意味な気だるさが漂う中、キャンディは
厳しいは母親からぬけだすことに成功したと、思い込んでいたのだった。キャンディはマトモな中流家庭で育ち世間知らずであった。
何よりも美しく、姿がよく、愛される女であった。
だが、スッポコが見たところでは、スゴイ上玉というわけでもない。これくらいの女は、いっぱいいるよ。でも多分、監督とかの撮り方が良くなかったんでしょうね。もっと、彼女を歩かせたり、生き生きと動かしてスタイルの良さをアピールしたり、金髪の髪がなびく様を撮せばよかったかも。
まあ、これは素人考えであるので、まず脚本がグスグスなせいだろうか。
お部屋での撮影が、うざくて暑苦しくていやだった。またはプールでの撮影も多く、魚の様に、水の中で戯れる二人がどうでもよいとみえてしまう。まあ、オーストラリアは水が貴重でしょうからね。
オーストラリアのフリーセックスの権化のような映画かと思いきや、中途半端に真面目で、中途半端に、ウザい関係を続けている夫婦、もしくは恋人のことを描いた映画か。ヘロイン、麻薬の怖さも盛り込んでいていかに麻薬が人生を破滅させて行くかが分かって、教訓にはなるだろう。
二人は結局別れて、麻薬からも縁を着るべく個人個人で生きて行くという事であったが、麻薬がこんな事で、簡単に切れればよいが、骨まで食い尽くすのがそいつの正体であるので、怖いものである。
昔、テレビのドキュメントだったがある良い家のお坊ちゃんが、麻薬中毒になり、親のお金をドンドン使っていく本当ドキュメントだった。何百ドル単位でお金を掠め取り、気づいた時はお金がなくなっていた! 警察に頼んで、ヤクの売人がお坊ちゃんに接触するところを捕まえるという筋であった。
真っ暗な公園の一角で売人を待つお坊ちゃん、待機する親と警察。木々の黒い、真っ黒い影が、揺れている。この映像は今でも忘れられません。
結局、更生施設にお坊ちゃんは送られていきましたが、ひとかどの地位を持った両親のの不安げな顔は気の毒でした。
問題は、1968年版のキャンディである。マーロンブランド、リンゴスター、リチャードバートン、コバーンなどのオールスターが、出るらしい。こりゃ、凄いわ!