とっても綺麗なお財布を持っていたトットちゃんでしたけど、気の毒なことに、彼女には変な癖があって、いつもトイレの中を覗き込むという悪癖？があったのです！それでいつもママに注意されていたのです。落ちたら危ないと、いつも注意されていた。それなのに、つい覗き込んでしまい、大切なお財布がポトン！と滑り落ちていったのです。赤に緑と黄の色とりどりでできていて、、タフタがフワフワついていて、三角の蓋があったお気に入りの財布だった。
トットちゃんは大急ぎで庭のもの置き場から長い柄杓を取り出して、トイレの外の蓋を開けて、どんどん中身を汲み出してゆくのだった。 校長先生がやって来て、おや、いやに熱心だねえ！と声を掛ける。
園の裏庭あたりにある下水溜めであった。何十分も粘って、とうとうほとんどを汲み出したが、おサイフは見つからなかった。積み上げられた山を見てゲンナリと諦めて立ち尽くすトットちゃん。そこに、校長先生がまたやって来る。やあ、トットちゃん、これは全部元に戻しておいてね。と言われてしまった。
この日以来、トイレの中を覗き見るのはやめたトットちゃんでした。
あまり沢山働いて 疲れ切っていたので、その日はぐっすりねてしまいました。
それにしても、早く「続編」読みたいものだ。
