スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

君に読む物語    2004年

ノアと、アリー。物語は実はよく分からない時間の組み合わせでできていて、2回ほど見てやっと人間関係がわかる仕組みになっている。

アリーという元気のいい富豪の娘と、青年の恋の物語。だが親たちの猛反対に遭って実らない恋だった。

それも見ていくうちにどんどん逆転し、美しく静かな湖でボートを楽しむ二人ー嵐が来るというのになぜ湖になんかにいくのかも辻褄あわず。ただ夢の国にいるように美しい。白鳥のヤバいほど多くの🦢群れがボートの周りを泳いでいるのが、美しすぎる盛りであった。ちょっとやり過ぎた感がある。人工的過ぎた。恋とかはやっぱナチュラルとしてあるものだから、何故ここでこんなに白鳥の数にこだわったのか、惜しいな。アリーも普通の女優の感じがしない変わった女優さんであった。

ノアの若いときはララランドの俳優ライアンゴズリングというのだそうだ。バービーにも出演しててスゴ。

結局、二人は幾多の困難を乗り越えてめぐりあうのだが、残念なことに、アリーは重症程度の認知症で、施設暮らしをしているのだったーこんな綺麗な認知症の人がいるのだろうか?またなぜ、認知症になるほどの心の傷を負っていたのかもナゾである。

この二人は一体どういう状態にあるのかも謎のまま進行してゆくが、最後の答えは、という形で終わりに近づいてゆく。

身体はそこそこ健康で、自立しているが、何故か自分のことや家族のことが分からないという形であった。老人となったノアは愛を取り戻せるのか。アリーの認知症が投げかける影に現実的にぎくっとなる場面もあった。