えりちゃんの映画ならおもろいだろうと師走のもがきをしてしまったようだ。お風呂ものだから面白いかもと、えらい勘違い、風呂も熱いお湯も、その湯気さえも、ほぼ出てこないので、代わりに混ぜ込みの人間関係で終始する。あれ、なぜ?と思うまもなくクラスでいじめに遭った咲ちゃんが、りえママに励まされて、なんとか乗り越えてゆく姿が感動的といえば感動だ。
りえママは驚く事にガンのステージの末期であったため、あと数ヶ月の余命と宣言される。苦しみながら、人生のチェンジを図るママ。
逃げた夫のオダギリジョーを連れ戻して風呂屋を再開、その間にも、夫の連子を引き取って育てるわ、連子のママを探し出すわ、咲ちゃんの本当のママを探し出すわ、りえママのお母さんも子供の時に別れたきりと、もうメチャクチャな設定で無理があった。何でなん？お湯をジャンジャン沸かして、楽しいお風呂屋を営む映画とちゃうんかい！
ラストの頃ではりえママは青ざめた死人のような形相で、さすがうまいと思ったが、何やら最後は変だったとかの評判もある。
