スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

窓際のトットちゃん  第1巻   黒柳徹子

落ち着きのない小さな小学校一年生の女の子。ほんとなんでもない話なのに何故かしら心に残っている。子供の時に見た夕焼けの雲、そんな記憶に近い。いつ忘れても罪にもならないもの。けれど、それがないと、なぜかとても困るだろうもの。

教室では、いつも、窓辺に座って外のスズメなどを見て笑いかける少女。先生が尋ねると、だってツバメが歌をうったっていてかわいいもんと。正直に言ってしまうトットちゃん。ちんどん屋を手招きして、窓の外で演奏させたり、全く先生の言うことを聞かず、怒ってしまった先生は、校長に相談して、あの子をどうにかしてくださいと頼み込む。母親は学校から連絡を受けて、トットちゃんを連れて帰る。そしてもうその学校には来てくれるなと言われたのだ。

其の後、トモエガクエンに入学。電車がその校舎でした。野原で遊んだり、幼稚園に帰ったような強制のない学校。皆それぞれに遊び、時に勉強も習い、生き生きと楽しく過ごすことになる。

そこでの子供らの遊びやケンカ  友達の死、などの暮らしを様々に描き、当たり前のことであるのに何故だか立派に一つの物語いや小説のような箔さえついた作品へと育っていった。