スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ピート  モンドリアン  1872-1944年

モンドリアンは、オランダ生まれの画家であるー美術の先生をしながら?どんな教師だったのかと、疑問に思うがー彼は最初は風景や、花をよく描いていたのだ。

段々に作風は変化してゆき、最終的には、誰も到達できない域にまで行ってしまった。

彼はロンドン、パリ、そしてニューヨークへと移って行ったー彼にはすでに大きな野望を抱くところがあった。絵画の偉大な大家になるのだと、自ら思っていたのだ。

確かに彼の絵画は、誰も真似できぬ不思議な線が真っ直ぐに混じり合い、所々に、三原色である、赤、青、黄色の、カラーが配置され、それもあたかも偶然のように見えるーただ、疑り深い我々人間は、そこになんらかの深い意味が、哲学的な形而上学的な幾何学的な、宇宙学的な意味が埋められているのではないかと、必死になって探そうと嗅ぎ回るのであるーその滑稽な姿を、モンドリアンは嘲笑的に見ているのではないかとまで感じるのだ。  彼の絵画は子供の視線から見れば、大人社会や景色はこんなふうに見えるのではないか、と思うのだが。ーおかしな態度のおかしな姿の大人たちを見て、子供達がズレや不快感を持って感じてるなんて、大人は知らないのかなあ?

そんな時は大抵、人物とかが、ブレたり、景色が不思議な幾何学模様でもって捉えられたり考えられたりしてるのじゃないかなア。

 

 

天才の考えた絵画、というわけだ。(Composition   with  Red    ,New York city ,broadway  、 traffic,コレが正しい題名なのか不確かで申し訳ない)

この黒の直線は縦横無尽のように見えて、何か、モナリザの微笑にもあたるほどの謎のようにも感じる。  

ブラックとか、エルンストの絵画ならば こんなにも、観るものを混乱に陥れるようなことはしていない。彼らは、モンドリアンほど野心が無かったとでもいうべきだろうか。

このデザインに、目をつけたのが、デザインーのイブ サンローランであった。彼の著作権を買ったサンローランであった。

洋服のデザイン的にも、コレほど簡潔で、魅力的な柄はないのだった。ただ,このデザインは普通の痩せたモデルが着るものではなかった。非常に原初的でもあり、はたまた思索的な複雑な作品になっている。

ハッキリ言って、コレが似合う人はほぼ世界に数人ほどしかいないであろうと思われる難しい図柄であったのだと改めて確認されるわけである。

このデザインを超えられる人だけが、身に纏うことができる。例えば、キュリー夫人とか、ジャンヌダルクとか、最も進んだ女とかである。

とんでもなく子供染みていると思われる気もするし、考えに考え抜いたデザインとも言えるのだ。