スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

家庭  (という危険地帯)

家庭を持つことは、よくないことだと思うようになった。法律上の婚姻、我が子たち皆夢幻の如く、煙のように溶けてゆく。彼等は、私のものであったが、今は私のものではない。

エスは、家族から離脱して、旅に出たが、高価すぎる香油などをかけてもらったりしていた若き日もあった。 だが、いよいよ死ぬ時には、ただイバラの痛い冠のみが与えられた。

これをただの昔話とせず、現実の問題として捉える場合、ニュアンスは大きく変わるだろう。

社会は、変な方角へ変容してゆき、誰も逆らえぬようにされつつある。

これは人間にとって、第一義的問題であろう。次は、家庭の問題であろう、次は個人個人の問題へと下へと降りてゆく。

 

青葉容疑者は、何十人も巻き添えにした犯人だが、動機は、妄想的なものと言われている。

妄想だと言われている私としては、もう断然青葉の味方である。

彼と静かに話したい。何時間も何時間も。耳を傾けるだろう。

青葉の一人の命と、数十人の亡くなった人たちの魂と、どっちが大切だって?というより、事実パクリはなかったのでしょうか?

彼は、未だにパクられた事に執心している。

多分それが唯一真実であるからだろう。彼は、死刑になるか、ならぬのかの境目で、いまだに嘘をつき続けているのか。または妄想に囚われたままなのか。 死刑を免れる演技なのか。

確かに、パクられたからって殺人を犯すのは常軌を逸した事であり法律からはみ出した行為であった。ぶっとんでいるだろう。

このような大きな事件の裏側には、きっと神しか知り得ないようなものが下で蠢いていることが多いんじゃないかな。

上部だけ見て、文字理型に、片付けてしまえるものではない。

彼は、苦しみの心をたたえ、狂人として位置付けられ、何一つ正当に評価されていない。

人を殺したことだけが揺るぎない事実として挙げられるだけ。

妄想とは周囲の人の品格が欠如した状態のことを言うのだ。幸せな人々は昨日も明日も疑うこともなく生きていけるのだ。そうでない人々は、青い顔をして審判を待つまで、あちこち出口を探して彷徨い続けるのである。そんな折、青葉のことを聞くと、ハッと気がつくのだ。でなければ、青葉の妄想というものの正しい位置がいつまで経っても確定できないんじゃねえの?

彼にゆっくりと時間をとって聞いてみるがいい。どこをパクられたのか、それはどうなったのか、どういう意味があるのかなど。彼が狂人でないのなら、きっと答えてくれるだろう。