スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

ファウスト 第1部 池内紀(おさむ} 1999年

池内は、ドイツ文学の一人者として、世間にゲーテのことを、お知らせしようと努めたらしい。

だからこの様な、わかりやすいハードカバーの本を出したのであろう。

まるで少年少女のアンデルセン童話を読む様に読めるのである。スッポコは、ゲーテ全集のファウストも持っているし、文庫本の2冊も、せっせと買い揃えて読むぞー!と意気込んでいたのだが、結局

挫折をしてしまった。

 

ああ、「この名作を読まずして、人生を終わるのかあ…!」  こんなことを考えていた。

ゲーテ格言集の終わりに、池内の本の宣伝が載っていた。これはいいかもと閃いて、買ってみた。

そりゃあちょっと物足りない気もするが、どうであろうか、何かがゴッソリ抜け落ちたゲーテであった。

それでも、池内を信じて、あらすじを辿り、ゲーテのエキスを一滴でも飲もうともだえた。

あっという間に読み終えて、あっけないことこの上ない。だが、緻密な文章を読めないワテなので、しょうがないではないか。

あきらめも必要よ。

 

マルゲリータと言う信心深い娘に恋をして、お互いに、好き好きになるが、妊娠してしまい、

町中の噂になる。軍人の兄が帰ってきたが、ファウストに殺される。母親も倒れて死ぬ。

ファウストと、メフィストは、その場から離れて、逃げてしまう。

牢獄に入れられたマルガリータ。グレートヒェンともいう。

ファウストとの子供は、取り上げられ、行方知れずであり、監獄に閉じ込められたままの彼女であった。

不幸のどん底にある彼女はすでに、哀れな狂人の様になっていた。

彼女には死刑の場が、待っているのみであった!

 

そこで、第1部は、終わる。

 

新訳決定版 ファウスト 第一部

新訳決定版 ファウスト 第一部