中井貴一主演で、何かタドタドしい映画かなあと思い見ていた。元来無口な男を演じる中井なのだが、今回は益々口を開かない場面が多く
うちの主人と同じくおしゃべりが下手なやくだった。下手すぎるキャスター役がハマっていることに、なぜか滑稽で、誠実味さえかんじられる。まあ、それが狙いではあろうがね。中井の役回りは、今回は少し変わってはいたが、観るものからすれば、落ち着いて安心してみられるのがよい。。最近体調が悪く動悸も激しいため、これは助かるわ。
ある ベーカリーカフェでの立て篭もり事件が発生。そこに中井が犯人に指名されて、現場に直行。警察と共に、説得を始める。
犯人に対して、愚直に取り組む姿をカメラは克明に追い続け、テレビでアンケートまで取って、犯人の気をひいて逮捕に至った。
中井貴一の場合やはり無口で、時々でて来る雲霧仁左衛門の役がぴったりの ハマリ役で、人気もあると思う。
彼は生え抜きの役者の息子でもあり、ただ、父ほどの二枚目ではないからか、ちがう道を選んで、正解であったのだ。2世として七光を敢えて拒み避けたのだ。父は「君の名は」で大ブレークした佐田啓ニという戦中戦後を一世風靡して知らぬ人はいないと言う俳優であった。
だが、芸能界は彼を放ってはいなかったというわけだ。そうですかね。中井は苦笑いしているやもだ。