どの職人にも、強いクセというか、プライドがいっぱい詰まっている。
すしであれば、どちらの寿司が美味しいかの勝敗を決めるというはっきりとしたものであった。
どんなベテランのすし職人でも、いきなり新人のすしに負けてしまう。
あっという間の勝敗、厳し過ぎる世界でもある。味覚というとても個人的な舌の問題もあり、甲乙つけ難いと思った。
ただ、いつも、無心で無垢で初心であるべき料理の世界であろう。
主婦の私は、いつも好き勝手なものを食べているが、旬な山菜の芹、三つ葉など香味野菜が、春は元気が出ると思われる。モヤモヤかすみたつ春は気持がよく落ち込みやすいものだ。
普段でもピーマン、セロリなどの香味野菜が好物である。嫌いな野菜は、ニンニクと、ブロッコリーかも。
いくら体に良いと言われていても、自分の感覚がやはり大切である。
東大生で、雑草を食べるのが趣味といっていたが、雑草には強い力と栄養素がギッチリ詰まっているだろうことは明らかだ。ヤギのミルクは美味く、鹿の肉はジビエとして旨味があるものな。沢山の野草を食べているかららしいで。ただ薬の撒いてある公園などの雑草は食べないでほしい。
私の舌はワガママで、今日はダイコン、明日はサツマイモ、はたまた米やら、パンばかりの日や、
自分自身もふり回されて困り果てる日々だ。魚だ、肉だ、豆類とタンパク質にも、ちょっとばかり気を遣っているよ。柔らかいワカメ海藻の汁物も大好き。ただやっぱモヤシがいちばん好きな食べ物かもと思う時もあるんよ。
ラーメンとか好きだけど、ほぼ街に出掛けられない病人であるゆえであろうか、グルメにはほぼ縁が無いが自分の舌で感じたことを信じるタイプだ。
焼肉対決でも、やはり、とある街の大衆焼肉店が勝利した。あくまでもお客様目線の素直さや柔軟さが勝利の素因であったと思われる。
いわゆる、店は庶民的な馴染良い優しさが突出していて、くつろげる。しかもついでにイヤミがゼロというお家芸であった。
下記の本は、朝ドラでやってる牧野博士の自伝であり、「一本の草といえども無駄にせず」という気持ちに習って載せてみた。
料理も、植物採集も同じような心持ちではなかろうか。狂気のような熱中が彼の研究の追い風となっている。
彼はそれこそお坊ちゃんだったが、金に糸目をつけぬ研究で借金もあったのだ。それでもヘコタレナイ彼はやっぱ貧すれば研究という前向きの人だったのか。
余談だが、故ジョンレノンも好きと思ったら、とことんの熱中人だったらしい。
ただ、お金がない時に作る料理は何故か感が働いて、旨いことが多い。