スッポコ谷の楊貴妃

もうすでに還暦女子。すっぽこだにで瘀血と戦ってます。ホテルの換気扇が嫌いすぎて旅行できないのが悩み。

花子   森鴎外  

ロダンが出て来る変わり種だよ。森鴎外は医者で、文学者で、この作品は、日本からフランスでの興行を行いにやって来た踊り子、芸人である花子という女性のことが書かれている。

といっても文章はとても短く、また、彼独特の簡潔な引き締まった文体である。あっという間に読めてしまい、あまりにも呆気なく寂しいものだった。

花子の様子について触れているが、美人ではなかったが、その引き締まった肢体は老ロダンの心を動かしたのだった。

フランス語通訳の若い書生が、ロダンにあえたことで興奮していた。

ロダンは彼をおもむろに退けて、花子に服を脱ぐようにと指図するのだった。

フランスの舞台で着物で踊り、拍手喝采を得て成功を手に入れた花子であった。