A first sign of the underststanding is the wish to die
知性とは死ぬことを考えるようになる始まりだ。
これはきついですね。頭の良い人は自殺を考えてしまうってことか。自分を過小評価していくと、だんだん無意味になって、無価値な自分と対峙することになる。
知能のある人間は動物と違って、そんなことまで考えつく。
All human errors are impatience a premature breaking off of methodical procedure, an apparent fencing of what is apparently at isue.
全ての人間が犯す間違いとは、短気によって、忍耐がなくなり、よく考えもせず途中発進してしまうからだーそれは一見 魅力的で、意味があるように思えるものだが、 目下の問題を早呑み込みしたような結果となり、ろくなことにはならないという警告だ。
これに準じた実話は、どこの家にも腐るほどあるだろう。
焦って物事を進めれば、たいてい後世の家族たちが苦しむ結果となる。
うちの明治生まれの爺さんが、川を掘って、もう、これが大変なことに。
けもの道になって、草が生えるので、深い川に入って草刈りを年2回以上。
けものが、土を掘って川が土地を侵食して土が流れている。もうすぐ、我が家は川になるやもしれん。
ほんと、地獄です。とほほ。
カフカはポジティブなことを考えたことがないと言い切っている。すごい自信だ。
だが、この静かでとても謙遜的な男は、子供の部屋の白い壁のように静かなので、平安をもたらしてくれるのだ。このように静かな人は、他にいないようだ。
彼の妹や、母は、皆ナチスに殺された。彼は、その前に1924年に結核で既に死んでいたので、その狂気のような悲劇を知らないのだった。その知らされない運命も、不思議な気がする。カフカは、知らなくてよかったと思うーもし、自分のお母さんや、兄弟が罪もなく殺されるとしたら、誰が、それに耐えれるだろうか。それを予言するような作品を書いていたカフカであったが。「審判」のおよそ役に立たない判事や、裁判所、弁護人など誰も彼も彼の力にはならず、助けてはくれなかったーそもそもなぜ訴えられたのかも教えられていなかった。彼は世界が少しずつ狂ってきているのを知っていた可能性がある。
最後には主人公も訳がわからぬままに殺され死んでゆくのだが。
この世に不正は絶えないし、それを裁く場所も、ついには失くなってしまったということだ。なんという皮肉だろう。