ブランドンとシシーの兄妹は、何かいうに言えぬ訳あって、こじれた兄弟関係にあり二人とも、
病的な部分があった。
ブランドンという名前は、俳優にぴったりの名前であったし、、シシーはギャツビーに出たキャリーマリガンだ。
ブランドンは、表では切れ者の真面目なビジネスマンとして会社に勤めている。
シシーは、定職というか、歌手で結構人気があった。ニューヨークニューヨークを歌う様は、素晴らしく、マリガンは、コレで食べていけそうだと思得る程の歌であった。
いつか top of the hill 頂点に昇りつめるという文句、しかし、シシーにとって、もっとも重要なのは、兄との確執を取り除くことで、兄とうまく兄弟として愛し合い、助け合うことであった。
いやもっとへんないみがあったかもしれないと、おもわせるえいがであった。
兄は、もう狂っていて、毎晩、娼婦(prostitute)を抱かないと、我慢できない性的依存症で苦しんでいた。
愛情のないお金で買った関係であった。
都会の孤独な人間であった。
ある日、会社の上司にパソコンの中身を見られて、注意を受ける。
「君のパソコンは、けがわらしいよ。ウィルスに感染しているんだね。」
妹が兄のアパートにやって来てから、兄のブランドンは、ますます狂ったように、女を漁って歩くようになる。
なぜ?なぜ? それは、最後まで語られていない。本当は何にもないんじゃないの?
切ない兄弟愛、危機な生き方をする人生、なぜこんなに、捻くったようにしてわざとらしいのかなあ。
下半身の性病とか、下半身のガンとかでもないのにね。 でも、もうすぐなりそうな主人公であった。