赤ん坊を無くした永作は人の赤ん坊を盗み出し、隠れながら育てていった。赤ん坊は泣き叫び、手が焼けた。それに加えて、新聞やニュースから逃げ惑う日々を送っていて、こんな環境で子どもが育てられるとはとても思えない。
子供は何も言わなくても周囲のことをよく見ているものであるーいい加減にせいと言いたくなる。
これでずっと泣いているだけのドラマであったら、かえって面白いかもだが、どうなるのかとマジ心配になったが。大丈夫、真央が出てきてこの子は大きくなった娘であった。4歳の時に、本当の両親の元へと帰った真央だが、チグハグな親子の行き違いから一人暮らしをするようになる。幼児期に親は不在であり、親にとっても可愛い盛りに娘は不在であった。この溝は深く親子の間に横たわった。一体本当の親とはなんなのか。
今、家族の機能が凍結状態にあるような時代だが、子供らは、行き場を失っているのではないか。
最後はだんだんと永作のドラマっぽく、お涙頂戴となっていく。これどうだろうね。
やっぱ、赤ん坊が勝手に泣いて泣いて、泣きじゃくり、大人がギブアップして、おかしくなるというドラマの方がマジ怖いし現実的である。