福岡正信という人が始めた自然農法は、今では既に時代遅れというか、間に合わなかったという感が強い。どんなに主張しても、農業者達は、合理性と利便性を求めて、機械化や、農薬で農業を制御しようとしているわけだから、なかなかに余裕がなく、伸びしろが本当にあるのかと思ってしまう。
大昔の原始時代ならばともかく、なるべく、労力を使うことなくやろうとするのが、横着な人間様のやることである。農業は骨が折れるし、体を酷使しすぎて痛くなる。
だが、農薬は最も早くに人間の体を蝕む第一原因であると、見える。それも、独特のサイレントキラーとなりうる。
自然は人間が思っている様に簡単に制御したりできるものでは無いと福岡は言っている。
難しい農法を自ら実験してきた彼の元には、まるっきり、哲学的な師のような風貌と共に、信者?が多く集まる様になる。