コレも犬の映画。真っ白なフカフカ犬で、普通の犬じゃあないと思う。高そうな犬だ。ただ、毛が汚れやすく、丁寧な手入れが必要そうでした。この犬は保護犬として生きていたのを、市役所勤めの真面目な男の田中が受け取ることになった。彼は付き合っていた彼女に振られて結婚もパーになってしまった。結婚に備えて新しい家をローン40年で買い込んでいた!それあ、凹むわ。
白い毛むくじゃらの犬は、前の飼い主に捨てられて、しかも虐待を受けていてワンと鳴けない犬であった。声帯が無いので「ハウ!」としか鳴けないのだ!犬が「ワン、ワン」と鳴けないなんて、とんでもない悲劇だと思いなされ。この犬を飼い始めて、田中は何故かイキイキして来て、表情も明るくなった。
この白い長い毛の犬は ゴールデンデゥードルというらしい。どんな犬も人間の忠実な友として昔から人間のそばで暮らしてきた。それどころか、人命を助けたり、犯人を追いつめたり 家畜の番犬と、役にも立ってきたのだ。
役に立たない犬もいるだろうが、人間がそれを裁くことはやめてほしい。人間の方がずっとずっと罪深い生き物なのだから。
この白い犬が 偶然にも遠くの東北にまで行ってしまった。東京までおよそ600キロも離れてしまった。そしてハウは旅をしながら
段々と、東京に近づいてゆく。
途中で色々な人と出逢い、人々を癒してゆく声を失った犬、ハウ。
そしてとうとうハウは田中に会うことが出来た。だが、ハウは、新しい飼い主の少年がとても可愛がって飼っていた!
少年のお父さんが亡くなって凹んでいる時、ハウに出会った少年だった。少年はこのハウに励まされ、
生きる希望を持つことができたのだろう。
田中はそれでもう充分であった。幸せになってくれ、ハウよ。