この頃またまた役所ひろしが波に乗っているので、VIVANTでも話題を呼んでいるーだが、VIVANTはまだ一度も見ていない。わけわかんない、何それ。
14歳の時から少年院、監獄と、人生のほとんどをそんなところで過ごした三上だが、根はまっすぐで、弱いものイジメが大嫌いな男でもあった。
反社の組織に入り、荒くれた喧嘩して、いつもぶち込まれていたのだった。そんな男を役所が演ずるのだが、淡々とした中年おとこの顔の中にはヤクザとして生きてきた義理と人情の熱い気性がたぎっていたのだった。背中や腕には刺青が一面に描かれている。
出所後は保護氏の指導のもとに穏便に暮らす事を学び、また学ばねば、後戻りしかない一本道が続いているのであった。
出所後が更に辛いとは聞いていたが、これ程とは、とショック気味の毎日であった。ヤクザな世界とは縁を切ると言う覚悟であった。
彼を支える人たちは、とても素晴らしい人々で三上を本気で支えようとしている。広い心のこの人々には感服した。映画だとしてもだ。
これらの人々に支えられ、遂に三上は介護の職につくことができた。嬉しくて、広い空を見上げる三上。シャバで見る空は広いと聞いていたが、その通りであると、つくづく感じるのであった。
大喜びの三上のために、ささやかなお祝いのパーティーが開かれた。新しい門出のお祝いだった。
せっかく掴んだ介護施設での仕事中、激しい心臓の発作が起きて、倒れる三上。そこはイジメがが結構行われるキツイ職場であった。
しかし、彼の人生はでもやっぱり素晴らしいものだったと思える。彼は自ら大きな自由を掴み取ったのだから。