おかしな人間関係が、大きな悲劇を産んでゆく。東京都に住所の在るある島でのこと。其処には椿の樹の群落があり、真っ赤な椿が道をも彩る村であった。どんなに過疎の田舎だと言っても、やはり人間は罪深いものだ。 問題の作品。
新の奥さんは夫の知り合いで弟分になる瑛太と、不倫を繰り返している。新(市役所勤務)は家庭では、この妻(マナミ)と、5歳の幼稚園児の女の子との三人暮らしだ。手狭な団地暮らしではあったが、マナミは真面目な夫の良き妻、主婦としての役をこなしていた。だが、裏では、立派な不倫妻であった。夫も夫で、島で幼馴染だった綺麗な女性と恋に落ちていた。ダブル不倫とでも言うの?
ある日、幼稚園の女の子が突然車でさらわれ、悪戯をされると言う事件が起こる。これをきに女の子の情緒不安定、妻の不安、わたしが、男と会ったりしていたからかもしれないいう因果関係を感じて落ち込んでゆく。
その辺りの幼い子供の描写など容赦なく臆面もなく撮りまくる監督が 誰よりも1番ハイテンションである。
監督にも、可愛い娘がいるのでは無いだろうか。無垢な、まるで海中のウミウシのような女児の手足があまりにもイキイキと描かれる。 それゆえ怖すぎる。演じているこの子は、まさか 監督の娘ではないのか。
島に住んでいた時、新は、殺人を犯していた。それを知る二人の仲間の存在があった。それが瑛太と、新の相手の恋人である。
瑛太は、マナミが新の妻だと知ってか知らずかマナミを女として受け入れていた。
新は自分を守るため、殺人の事を知っている瑛太を殺すのだった。エゴの塊と化した新。
瑛太の父親も消される。これからみんなどうなっちゃうの?!